第二話 【噂】
閉鎖された工場の怪異
最近、オカルト掲示板や心霊まとめ界隈で話題になっているスポットがある。それは県内某所にある、昭和の終わり頃に閉鎖された古い金属加工工場だ。
工場の内部、機械の残骸が並ぶホールの中央に二本の大木が生えているというのだ。
屋根が崩れて光が差し込んでいる程度で、森どころか雑草すら少ない。なのに、なぜか室内のコンクリート床を突き破るように、幹が天井まで伸びているらしい。
数年前、廃墟探索系のYouTuberが潜入動画を投稿したが、その中で誰かがすすり泣くような音が記録されていた。
「最初は風かと思った。木の根元あたりから、泣いている声がした。それに、あとで画像をチェックしたら、幹の裂け目から手のようなものが突き出してたんです」
投稿者はその後、体調を崩して動画を削除。
現在その映像はどのアーカイブにも残っていない。
現在、工場はフェンスで囲まれ、正式には立入禁止となっている。だがSNS上では「泣き木チャレンジ」と称して夜中に行く者も現れ、「男の声を録った」とする音声データが拡散されている。
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