第7話 角刈りVS

私は走った。背後で激しい衝撃音が聞こえようとも、木片が頭上を越えて走る先へ飛んでいこうとも、眼鏡の友の荒い呼吸が後ろに消えようとも!


いや、眼鏡の友の呼吸が後ろに消えるのはまずい!

いったん止まって、眼鏡の友が追いつくのを待つ。

しばらくして、眼鏡の友が追いつき、その場にへたり込む。


「ぜはー、ぜはー、はー、ごほっ!」

眼鏡の友の呼吸は非常に荒い。ダイジョウブか?まあそれより・・・


ズンッ、ガガッ、ダン!

振り返って私は見た。背後で聞こえた衝撃音の正体を。木片がどうして飛んできたのかを。

大きいのと中くらいのがごちゃごちゃしてる。


なに?大きいのがすごい勢いで前へ出・・・えっ?大きいのが斜め上へ飛んでった。

中くらいのが投げたの?・・・大きいの空中で建物の窓枠らしき箇所をつかんで体勢立て直し・・・

つかんだ窓枠をまわりごと引っぺがして投げた!デカ!!


あれ?中くらいのどこ行った?大きいのの後ろ?え?なんで?

大きいのが振り返って掴ん、ゴッ!ドン!!

え?何?中くらいのが大きいのの頭を掴んで引きずり落としたみたいけど、大きいのが地面にめり込んでいる。

大きいの動かない・・・終わった?でも中くらいのが飛びかかって・・・ズン!

いやいや、あの体格で踏んでもあんなに地面めり込むわけない・・・アスファルトだよ??


異常の中の異常な事態に、ぼーっと見てると中くらいのがこちらを向き走ってきた。

「いやいやいや・・・あんだけフラグたてといて・・・おかしいだろ、アイツ。どんな修行したんだよ」

眼鏡の友がぼやく。

「角刈りの友が来るよ。十分休んだでしょ。さあ、立って」


追いついてきた角刈りの友を含め、皆で門へ走った。

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