第4話 情報交換
お互いに状況を確認しあう。とはいえ、情報は少ない。
眼鏡の友が説明する内容は下記だった。
眼鏡の友はアスファルトの地面に仰向けで横たわっていた。
門が開いた時に気づき、一瞬だけ見た光景が大きなヒト型がヒトを担いで門の方へ歩いていった。
大きなヒトガタは自分と別のヒトを見比べているようだった。
ここは床が木であるが、壁の向こうはアスファルトでできた道がある。
若干の違和感を感じながらも大人しく聞き、私の状況を伝えた。
電車の発車音で気が付き、古い木造駅のプラットホームに立っていた。
木造駅に似つかわしくない電車の発車音だった。
周囲が暗く、そして異常に静かだった。
情報はお互いに増えたようだったが、わからない以外に言葉はない。
とりあえず、これからどうするのか、そしてどうやって帰るか意見を出しあう。
が、ここがどこかも、そもそもどうやってここへ来たのかすらわからないのに、まともな意見など出るわけもない。
カバンの中身は圏外で役に立たないスマホと財布だけ。
現実的な案など簡単にでない。一切決められない。
どうしたものかと唸っていると、突然眼鏡の友が言葉を発する。
「ん-、担がれていったヒト、あれ角刈りの友だったかもしれない・・・」
「え?」
いきなりすぎる。だが、聞いた以上、確認しないわけにもいかない。
ここにいても情報はまるでない。状況が動くとも限らない。
やつらなら情報を持ってるかもしれないと、眼鏡の友は言う。
異世界召喚された勇者に帰還方法を説明する王様のような胡散臭さを感じるが、ここにいても仕方がなさそうだ。
別のヒトが担がれていったという門へ行こう。
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