第3話 眼鏡の友と再会

そうだ、遊びに行く予約を取って、翌日集まって、電車乗って・・・そこまで思い出したその時、


ギギギィ、ギギギィゴン、、、ザッザッザッ

「え?何?何?」

突如、背後の壁の向こうから門の開閉音が聞こえた。


・・・ザッザッザッ・・・ギギギギギィ、ギギィ。

少しの間無音だったが、再び歩く音そして門の開閉音が聞こえた。

誰かいるのか?背後の壁を警戒したが、それきり音は聞こえてこなかった。

ただ得体のしれない存在に恐怖を感じ体は動かない。


すこし壁に沿って視線を動かす。壁の切れ目と奥に続く道が見える。音はそこから聞こえてきたのだろうか?

行ってみるべきか、逃げるべきか。行ったとして何をする?逃げるとしてどこへ行く?

答えの出ない思考が幾度ループした頃だろうか。


ズッ、ザッ、、ジャリッ


背後の壁の向こうから、かすかに音が聞こえてくる。


キ・ギ、、、キ・ギ、、キ・ギ、キ・ギ


何かが近寄ってくる音が聞こえる・・・。

どうする?逃げる?どこへ?隠れるところなんてない。逃げる?どこへ?

完全に思考がループし、眼だけが薄暗い道を見続ける。

壁の切れ目からなにかがちらりと見える。球体に眼鏡?


キ・ギ


球体は頭部だ。眼鏡がかかってる。ヒト?こちらを向いている。

こちらの正体がわかったのか、奥への道から出てこちらに近づいてきた。

ようやくナニカいや誰かがわかった。


「・・・んー、なんだ。君か」

眼鏡の友は安堵のため息と共に、そうつぶやいた。

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