第6話……///


 ……終わった。


 本当に、署名だけで終わった。


 職業を聞かれることもなく、

 スキルを深掘りされることもなく。


 一応、得意な魔法や身体強化については書いた。

 最低限、違和感のない範囲で。


 それだけで、何事もなく進んだ。


 良かった……。


 心の底から、そう思う。


「なにか案ある?」


 ……あ。


 忘れてた。

 パーティ名。


 思い出した瞬間、胸の奥がぎゅっとなる。


 垂涎物すぎる。

 正気か? 私。


「……決めて欲しい」


 彼はそう言った。


 うん、自信ないよね。

 最初、名前だって“ヴィント”じゃなくて、

 そのまま“風使い”にしようとしてた人だもん。


 分かりやすくて、実用的で。

 でも、そういうところも……。


 えっと。


 どうする。


 行きたい。

 もっと行ける。

 でも、行きすぎたら終わる。


 ……これでいい。


「……永遠の糸、です」


 言っちゃった。


 やばい。

 引かれないかな。


 正直、ギリギリを攻めたと思う。

 もっと重い言葉も、頭の中にはいくらでもあった。


 でも、これでいい。

 ていうか、これでいい。


 通った。


 永遠の糸。


 ……やーばい。


 内心だけでそう呟きながら、

 私は何でもない顔をして、彼の隣に立ち続けた。




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永遠の糸──最強プレイヤーのパーティに、正体を隠したヤンデレがいる。 「転生前から、好きでした」 濃紅 @a22041

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