第2話 2026 01/17
2026年1月17日
今日は土曜日だ。
気づけば、俺は22時まで寝ていた。
昨日寝たのは夜中の3時……。
……19時間寝ていた。
週末だからといって、夜更かししたのがよくなかった。
日頃の疲れもあって、やってしまった感よりも
HP回復した感の方がある。
まあ、いい。
昨日に引き続き
30分の物語を始めようと思う。
どこまで書いたかな?
◆ ◆ ◆
――そうそう、はじめて死神に殺されたところからだった。
「起きたか~相棒」
「めっちゃ怖かったんだけど、何アレ?」
「見た目通りに死神だな」
「いや、そうじゃなくて。
アレが何で俺の首を切ったんだよ!
あと俺、死んでしまった感触あったけど?」
俺は剣を引き抜き、どこから見ているか分からないソイツへ
声を荒げる。
「そうだな、一つ一つ説明していこう」
剣は喋るごとに発光している。
どうやら、目や口があるわけではなさそうだ。
「まず、あの死神がお前を襲ったのは
『勇者として何かを守れなかったから』だ」
「は?」
「お前は勇者候補生としてこの場にいる」
「確かにあの馬鹿も言っていたな」
「その勇者候補生として、お前はたった今
女性を見殺しにした。だから死神が現れてお前を殺した」
「いや、生きてるけど?」
「……お前、自分の苗字思い出せるか?」
何を言っているんだ、コイツは?
剣のクセに面白い冗談を……。
「俺の苗字……」
「下の名前は?」
「……アキト」
「じゃあ、もう一度聞こう……苗字は?」
「……」
思い出せない。ナニコレ?
「お前は死神に首を刈られるたび、
大切なものを一つ無くしていく」
剣の話すトーンが若干悲しみを纏っている気がする。
「今回は苗字、はっきり言ってまだマシだと思った方がいい。
お前の家族のことや、極端な話、日本語を忘れることもあるかもしれない」
「おいおい、相当ヤバくないか?」
「やった分かったか、ちなみに俺の知る限り
刈られた回数が50回を超えた時点で相当危ない。生活に支障が出る。
100回を超えたら全員廃人化してる」
「で、何かを守れなかったって何を基準にしているんだ?」
「詳しくは分からないが、俺が助けろ!と叫んだ時は
基本的に動いた方がいい」
「……なるほど、さっき悲鳴の女性の元へ向かっていれば
死神も現れなかったということね」
「そうなるな」
剣と話していたことで、
俺は近づいて来るものの存在に気付かなかった。
気づけば、目の前に3メートル近い、オークが現れていた。
その肩には、先ほどの声の女性と思われる血まみれの姿。
「オイオイオイ、にいちゃん
何か高そうな剣持ってるじゃない、寄越しな!」
俺は剣を握り込む。
……ここまでだ、30分経過した。
30分勇者 レギュラー @regyu9
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