第6話 5日目

「忠弘、ちょっといい?」


「ああ、美咲か?どうした」


 翌日、別れた元夫の忠弘に聞いてみることにした。


 忠弘とは当時かなり揉めたけど、最終的には彼も謝罪してくれて、今は事務的なやり取りだけになっている。


 親権はこっちとはいえ、月に1度は浩平とも会っている。


「数日前から深夜に誰かがインターホンを鳴らすんだけど。モニターに誰も映っていないの」


「なんだそれ?ピンポンダッシュ?」


「私も最初はイタズラかと思ったんだけど、昨日は入ってきてエレベーターホールのインターホンが鳴ったの」


「…何それ、不気味だね」


「前はそんなこと、なかったよね?」


「いや、そんなことは無かったけど…もしかして」


「何?」


「いや、アイツかもって思って。ほら俺の当時の相手…」


「え?」


「慰謝料取られたって、結構恨んでいたから。結局俺との関係も終わったし」


「そんな、逆恨みじゃない!」


「ちょっと確認する」


 幽霊よりも生きた人間の恨みの方が現実的で、怖い。


 でも対策のしようがある。


 警察に相談してみよう。


 <つづく>

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