第7話 6日目

「おい、絶対にドアを開けるな!」


 忠弘からLINEが入った。



「どうしたの?」


「アイツじゃなかった。彼女は今海外にいる。今朝連絡が取れた」


 背筋に冷たいものが走る。


「え…じゃあ、誰が?」


「わからないが…とにかく絶対に開けるな。そこから逃げた方がいいかもしれない」


 電話を切った後、部屋の空気が急に重く感じられた。


 浮気相手ではない。


 誰も映らないカメラ。


 毎晩同じ時間に鳴るインターホン。


 そして、エレベーターホールまで来た。


 この部屋までは来られない。エレベーターホールのロックは解除していないから。


 ここは12階なのだから。


 <つづく>


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