道筋
「ゲホッ」
上原は死んでいなかった。
「はぁ、はぁ」
上原は震えた手で自分の胸に手を当てる。
少し血は出ているようだが息は出来ている。手足も動く。
「ま、まさか」上原は手帳を取り出し、不思議と1枚だけ滲んでいなかった文字のページをめくった。
〝そのコインケースを胸ポケットにしまっておけ〟
「……」
コインケースに銃弾が当たり、致命傷には至っていないようだ。
自分で書いた記憶はないが、このメモがずっと気に掛かっており上原は常に胸ポケットへコインケースを入れていた。それがまさかこんな事に。
上原は深く考える暇もなく別の石を探し出し、新たな文章を刻み直した。
"磯田大輔は上原隆博、そう、私を23日に殺しに来る。彼は悪だ。
そして上原はその石をすぐ隣へ埋めるのだった。
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