第7話 熱①

陽太が乃愛の部屋に入ってきた。

「乃愛様、そろそろ朝食の時間ですよ。」

「ん…いらない…」

「食べないと…って、顔色悪いじゃないですか!す、すぐに救急車を…」

「おーい、乃愛様ーって、どーしたん?」

「乃愛様の顔色が悪いんです!」

颯太が乃愛の額に手を当てる。

「熱いな。」

「た、体温計、どこだっけ…」


ピピピピピピピッ

「40.3℃!高すぎます!」

「だるい…」

「大丈夫か?大丈夫じゃないか…」

乃愛が急に起き上がって、パジャマを脱ぎ始める。

「どうしましたか?」

「着替える…」

「いいいいいいいま着替えちゃいけません!ゆっくり休んでください!」

「そうだぞ!乃愛様!」

「汗で、びしょびしょ…気持ち悪いの…」

「あ、あとで着替えましょう!旦那様にご報告を…!」

「俺が伝えてくるから、陽太は看病してろ!」

「承知しました!」


「暑い…」

「暑いですか?濡れたタオルいりますか?」

乃愛がコクコクとうなずく。

「ちょっと待っててくださいね。」

陽太がタオルを濡らして、乃愛の額にのせる。

「気持ちい…」

「それはよかったです!」


乃愛の父と颯太が部屋に入ってくる。

「乃愛!大丈夫か?!」

「お父様…。心配かけてごめんなさい…」

「乃愛は大丈夫なのか?」

「私は大丈夫。多分…」

「わたくしたちが看病しときますので、旦那様は朝食を召し上がってきて大丈夫です。」

「ああ、ありがとう。では行くよ。お大事にな、乃愛。」

乃愛の父が手を振り部屋を出ていく。


「俺、乃愛のおかゆ作ってくるよ。」

「では、わたくしは乃愛様のそばにいます。」

颯太が部屋を出ていく。

「眠い…」

「寝てて大丈夫ですよ…」

乃愛が眠りにつく。

「乃愛様の寝顔、愛おしいこと…」








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