第六話:出合の激突、二つの龍
ついに、最大の急所――
北から下る
「
どんなに
「おじさん! もう無理や!」
だが半助おじさんは退かなかった。濁流の縁に立ち尽くしている。
「
私はびしょ濡れのスケッチブックに、激流のベクトルを打ち消す「反転の線」を叩きつけた。
「あそこの渦の下に、一番大きい石を置いて! 二つの川がぶつかる力を、そこで一度、上に跳ね上げさせるんよ。そうすれば、勢いが死ぬけん!」
「
「おうよ! やってやるぜ!」
「ジッ! ジ、ジジジジッ!!」
雨音を切り裂き、白いラチェット音が響く。
一瞬、川が大きく
けれど、次の瞬間。
互いに噛み合って暴れていた二つの川が、私の引いた「導線」の通り、美しい一つの
「流れた。流れたぞ!」
歓喜の叫びが上がる。だが、振り返った私の目に映ったのは、泥に沈むおじさんだった。
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