邂逅
色街アゲハ
邂逅
虹色の鱗を纏った魚が 空を呑み込もうと大きく口を開けた時
銀色の鈎針が 地平線に向けて垂れ下がる
ピンと張った糸が 僅かに引きを伝える時
私は二つの交わらない平行線の上で踊るだろう
夕暮れ時の裏路地で 雲まで届く大きなコンパスが幾つも円を描く時
子供達は空の中を逆さに落ちて行く
(フラフープ、フラフープ!)
輪の中を行ったり来たり 子供達が空の中で虚空と実空の間で眠る時
遠く錆の浮いた崩れ掛けの未来の都市が 耳元で囁くだろう
耳障りの 鑢掛けの声で
その時決して交わらない平行線は
遥か遠い地平線の先で交差するだろう
音一つない真夜中の 眠りと覚醒を繰り返し
秒針が幾度も前後を繰り返す中で見る 刹那の夢の中で
其れ等は永遠の邂逅を果たすだろう
遠く摩天楼を見下ろす星々が瞬く時
厚ぼったい雲の空を横切るギンヤンマの目に
一筋の涙が伝うだろう
その涙の一滴が 空に一杯の波紋を描く時
何時しか子供達は星空の中で眠っている
子守歌 子守歌
ウーララ……ララ……
あなたの眠りに 今度お邪魔しても良い?
邂逅 色街アゲハ @iromatiageha
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