中の光景
首は手や足に比べあからさまに柔く刃がスッと入った。ふうせんは包丁で横から押し込んでも素直に割れてはくれない。だから針で割るのだ。刃の先端を垂直を固定して皮膚に押し込んでいく。二センチほどの穴を使ったところでそれはプツンと音を立てあっさりと吸い込まれるように破れた。刃の先端が段々と飲み込まれていくのはスライムを連想させた。垂直に力を込めると硬いところに当たった。喉仏だろう。穴の縁に親指を入れて右手で持ったままの包丁を下にスーッと刃を入れていく。多少強引に引っ張ると中が開けた。中の光景は粒々の肉がくっつき合いそこに喉仏が潜んでいる。そこから喉仏の周りに刃を入れていく。そして喉仏を力だよく引っ張るとブチっと千切れた。あとはノコギリで技術の授業のように力任せに肉を断っていく。人間ということ以外は家畜を料理するのとなんら変わらない。それなのに絶対悪として有無を言わさず裁かれる。肉を捌くのと法で裁く。捌くものが違うだけでこうも変わるのだ。頭は二キロというのは嘘では無いらしい。これを片手で持てば良い筋トレになるだらう。後は腹を開き内臓を引き摺り出す。空はもう薄ら明るく朝を迎える準備は整っているようだ。
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