第15話 消化不良
『インフェルノ・ハート』の回廊は静かだ
コツーン、コツーン、コツーン
コツン、コツン、コツン
コツコツコツ……ッ
破魔野の靴が回廊に響く
彼女は足を止め、壁を見上げた。
巨大な蛇が回廊の壁や天井にへばりつくようにいた
「丸々太った、消化不良ね」
蛇は破魔野をにらみつけ幻惑しようとした
しかし破魔野は人ではない
破魔野は蛇に左手をかざした
「対象へ『服従の魔法陣』展開」
光が走り、蛇の動きが一瞬鈍るが
その動きを止めることは出来なかった
「チッ、大きすぎたか」
破魔野は魔法陣を解除し片膝をついて
新たな魔法陣を展開した
「汎用魔法陣展開
物理無視、超硬質化
破蛇の御太刀(はじゃのみたち)」
破魔野を囲むように
魔法陣がほのかに光りはじめた
現れたのは身の丈の倍はある大太刀だった
常人なら持ち上げることすらできないが
破魔野は何の抵抗もなく肩に担いだ
破魔野の魔力に反応するように
蛇は襲い掛かった
蛇が破魔野を飲み込まんとしたその時
「駿馬俊足、5割増」
蛇は瞬く間に細切れにされた
細切れになった蛇の肉と血は
回廊へゆっくりと吸収されていった
「魔法解除」
破魔野がそう言うと
大太刀はすぐさま消えていった
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