第7話 異振制振
「破魔野さん
僕ちゃんと有休申請したじゃないですか?」
「そんなのあるわけないでしょ」
「イヤです」
「だめです」
「なぜです?」
「どうしても」
「ちゃんと『インフェルノ・ハート』の運用方法教えたじゃないですか?」
「あんな適当な手順書でできるわけないでしょ
どうしてあんな大切なことを二行で終わらせるんですか?
しかも最後の行は『がんばって、応援してます』って意味なしですよ」
(……)
「あの、破魔野さん
ここはトラス構造の集合体なので奇数の魔振動でお願いしたいですね
足してくと奇数は偶数になるでしょ?
だから魔振動を一つ足すんです、そのタイミングが」
「不断野さん、それがムズいってだいぶ前から言ってます
もう一度、等差加算魔法と変調魔法陣展開してみてください」
「破魔野さん……これっ」
「このくだりやりましたよね?
私が出来ない子じゃなくって
不断野さんが出来すぎなんです
どうしてこの禁忌魔法さらっとやっちゃうんですか」
「はい、すみません」
「さっさとやってください
終わったらヒビ直さないといけないんで」
「あの、これ終わったら
学校生活に戻っても良いですか?」
「それは私の範疇ではないので……良いんじゃないですか?」
「それから頬にキスして解除するって
みんながザワつくんで変えた方が……いいかなって」
「濃厚接触は禁じられてます」
「違うよね踏み込んでく先!」
「早く! やれよ不断野、遅い」
「おおせのままに」
不断野は仕方なくコマンドし始めた
「異振制振!」
「えっ、それで終わり!?
もっかい見せて」
「だから二行なんだって……言ったじゃん」
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