第2話

「ここがそいつの家や」 相田に案内されて連れてこられたのは河川敷の犬小屋だった。「この犬小屋は何だ」 「まぁ悪く言わんといてや。確かにボロクソ汚い段ボールハウスやけどな。これから仲間になるかもしれへんやつの家やんか」 さすがに言い過ぎでは無いかと思いつつそこの住人と会話をすることを渋々決めた。相田が急に犬小屋の中に突っ込んだ。 「おい久しぶりやな内山」 「何じゃ相田かい」 そこにいたのは俺らより早く組織をクビになった内山高敏(40)だった。最後に見たときと変わらずすごい筋肉をしている(いや若干筋肉増えたかも) 「お久しぶりです」 「おう正野か。元気してたか!おい聞いたぞ!お前俺と一緒に強盗やりたいらしいじゃないか」 提案したのは相田だがこの際そんなことはどうでもいい。 「ああ、あんたとやりたいんだ。いや、あんたとじゃ無いとだめなんだ」 「そうかじゃあいいぜ。やろうや」 こうしてクソみたいなアパートの部屋に筋肉ムキムキマッチョマンが追加された。この筋肉だるまが40才と聞いて俺のことをおじさんだと思っているなら否定する。俺はまだまだピチピチの20代だ。明日は俺の30才の誕生日だ。

 今日は新しく強盗の計画を立てることになった。今回は珍しく銀行じゃ無くて、どっかのマンションにお邪魔させていただくらしい。 「なぁ内山さん、あんたしか次の標的のこと知らへんのやろ。早く教えてくれや」相田が言う 「まあそう急ぐな今から説明すっから」 以下内山さんの万里の長城くらい長い話をまとめたものです。

 まずそのマンションはここから来るまで8時間のところにあるらしい。クソッタレ

何でそんなに遠いところを狙うのか聞いたら「そいつの顔がむかつくから」ときた。運転するのは俺なのに。計画はまず俺は車で待機する。そして内山さんと相田がその部屋に入って、ああそうだ相田は鍵をこじ開けるのが得意なんだよ(ハンマーを使用する)そして内山さんが金持ちを寝かせて(殴って)相田が金目のものを取るという作戦だ。8時間運転して俺は車の留守番?マッタクふざけてる。

 当日になった。運転開始から6時間サービスエリアにもよれないのか?ああ忘れてたここは高速道路じゃねぇんだった。寝ぼけてるな、よし、レッドブルを飲もう。ああ間違えた。こいつは化粧水だった。

 やっと着いた。俺はここでお留守かよ終わってるぜ。


 あれから15分さすがに遅い少し様子を見てみるか。ノックはしっかりするぞ、紳士だからな。 「おい相田どうした」 「ああ悪いね、ちょっと手間取ってただけやわ。もう終わったで」 「じゃあ戻るぞ。指紋は残してないだろうな」 俺が言い終わると同時にでっかい音が聞こえてきた。  まずい......    警察だ。

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へっぽこ銀行強盗 独立しました。 @potato-des

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