へっぽこ銀行強盗 独立しました。
@potato-des
第1話
やぁこんにちは。俺は正野忠史、俺はどこにでもいるサラリーマン...なんかじゃ無いんだな、それが。俺の本業は銀行強盗だ。もともと「K」っていう犯罪組織に属してたんだけどさ。ヘマやっちまって同僚の相田正樹と一緒に追放されちまったんだよ。え?何やらかしたかって?そんなのノルマ達成できなかったからに決まってんだろ。それもただ達成できなかっただけじゃねぇ。ノルマの「5%」しか達成できてなかったんだ。即刻クビだ。今俺が何してるかって?人質の見張り役だ。おっと相田が戻ってきた。 「おい相田、金はいくらとれたんだ」 「さあな、サツがこねぇうちにさっさとずらかるで」 「ああわかった」 俺と相田は車に乗り込む。
アジトに戻ってきた俺たちは(アジトはほぼ馬小屋みたいなアパートのことだ)金の確認をした。相田はこのときにいつも札束をうちわ見たいにして遊んでいる。 「おい相田、いい加減そのくせやめろよ、ガキみたいだぞ」 「うるさいなぁ、ええやんかこのくらい遊んでても。大体お前もいまだに札のすかし みてすげーって言うとるやんか」 「そ、それは偽札かどうかを確認してて...」 「嘘つけ!ふつうはすげーなんて言わんねん」 相田は勘違いが激しいようだ。そんなこんなで俺たちは一瞬で大金を稼げた。組織にいたときは上に金を納めなければならなかったが今は違う。そのことを思い出して今さら笑いがこみ上げてきた。俺がそうしてクツクツ笑っていたら相田が声をかけてきた。 「おい正野。お前組織抜けて初めての頃ならうれしいのわかるけど俺らこれでもう5回目の強盗やで。俺も最初はうれしかったけどなぁ。どんだけバカやねん」 相田は少し感性に乏しい。 続けて相田が 「組織抜けたら警察に捕まる可能性がぐんと高まるんやで」 「捕まるのが怖くてこんなことやってられるか!」俺は心の中でそう思った。なぜなら相田が言っていることは事実だからだ。
それにしても仲間がほしいなぁ 相田がそう言い出した。 「やっぱり二人で強盗って大変やん。もう一人か二人くらいいた方がいいと思うねん。」 まあそれは確かに。
「そして仲間を増やして組織作ってゆくゆくは俺が社長に...」 気持ちの悪い薄ら笑いを浮かべている相田の隣で、確かに仲間がいるかぁとぼーっと考えていた。そのとき急に相田が 「あっ!!!!」 などと叫ぶものだから腰を抜かした俺は(まぁそこまで驚いてないけどね)反射的に 「どうした!」 と叫んでしまった。「おい相田ぁ、そないな大きい声出さんといてくれるか?腰抜けてまうわ。まぁ今叫んだのは俺らの仲間にぴったりなやつを思いついたからや」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます