悲報
僕が驚き何も言えずに王様を見ていた。
すると若い王様は明るく話す。
「君が桃太郎だって!ほんとにいるんだね。
でもまだ子供じゃないか・・・ちゃんと鬼倒せるの?」
なんて軽い口調だ。
「とりあえず、占い師と鑑定士呼んで」
そう言うと女性が二人やってきた。
一人は身長が低く、フード付きのローブを頭から被っている。
もう一人は身長が高くスラっとしていている。
身長が高い女性から話す。
「初めまして、私鑑定士のメリーダと申します」
ハキハキとしていてとても聞き取りやすい。
続けてローブの女性も話す。
「う、占い師の、ファ、ファルです・・・」
こちらは声が小さくかろうじて聞き取れた。
なんて対照的な二人だ。
「あなたも自己紹介してもらえますか?」
メリーダが言う。
僕は慌てて挨拶する。
「初めまして、僕はももた・・・」
名前を言いかけたところで考えた。
桃太郎と名乗っていいのか?
それとも本名を名乗るべきか・・・
答えが出ないまま口を開いた結果
「僕は・・・桃太郎ですか?」
自己紹介ではなく、質問になってしまった。
「あっはっはっはっはっ」
メリーダは笑う。
「確かに君はまだ何も知らないよね
いいかい?これから君が本当に桃太郎かを調べる。
そして桃太郎ならば今後のことを話そう」
「わかりました(わからないけど)」
するとファルが近づいてきてどこからか持ってきた水晶を目の前に出す。
「こ、ここに、手を、お、置いて」
言われたとおりにする。
すると水晶が光る。が、こちらからは特に何も見えない。
「うん、うん、やっぱり」
ファルはぶつぶつと呟いている。
「もういいよ」
「ファルどうだった?」
メリーダは聞く。
「以前に見たのと同じ」
「なるほど、そしたら私の番だね」
そう言うとメリーダは虫眼鏡のような物を懐から取り出す。
すると、虫眼鏡で僕の全身を舐めまわすように観察する。
「なるほど、なるほど、わかりました」
観察が終わると虫眼鏡を再び懐にしまう。
するとメリーダは王様の方を向き言った。
「王様、桃太郎様で間違いありません」
王様は嬉しそうだった。
けど僕は桃太郎で間違いないって何?と思った。
「ほんと?見た目弱そうだから心配だったわー。
これで鬼族も倒せるでしょ?安心したわー」
「ですが・・・」
メリーダは神妙な顔で言う。
「メリーダどうした?何か言いたそうだな」
僕は嫌な予感がした。というか誰でもそう思うだろう。
さっきまでハキハキとしていた女性があんなに言葉に詰まっているなんて・・・
部屋には変な緊張感が漂う。
メリーダは意を決して言う。
「桃太郎様ですが・・・ステータスが驚くほど低いです」
王様は驚き叫び、僕は落胆して呟く。
「えっ桃太郎弱いの?」
「えっ僕弱いの?」
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