第2話

「酷いじゃない!どうしてあんな女なんかと…」


「ほんとにすまない」


「嫌!聞きたくない!」


深夜前、私は自宅の外玄関で泣いていた。

家には入りたく無かった。


「そんな所で泣いてどうしたね?」


外で泣きじゃくっている私に、真っ黒い影が話かけてきた。


「え!?」


「わたしに訳を話してみなさい」


背が異常に高く黒いマントをかぶったその影は、ゆっくりと私に近付いてくる。


「わたしならお前を助けてやれるかもしれん」


「あなたが?あなた誰なの?」


私の問に答えることも無く影はニヤリと口を開けた。

その影は、不気味だけど怖くは無く。異様だけど、どこか安心するような不思議なオーラをまとっていた。


「……。彼の子を妊娠したの。すごく嬉しかったの!彼と家族になれるって。

でも彼は…他の女と結婚するから私とは別れるって言い出したのよ」


私はいつの間にか影に話し出していた。

話し出して止まらなくなっていた。

彼への怒りを、悲しみを影にぶつけてしまってた。


「私はバレンタインに振られたってわけ。こんなことってある?

私、未婚のママになるのよ?」


「それは酷い目に合ったね、私がどんな願いでも3つ 叶えてやると言ったら君はどんな願いをするかね?」


「はぁ?まぁそうね、彼があの女に恋する前に戻りたいものだわね。」


「よし、その願いを叶えてやろう」


「えっ?何言って…」


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