異世界ゲーム実況者、最強プレイヤーになる

@raputarou

異世界ゲーム実況者、最強プレイヤーになる

第一章 異世界転送、まさかのゲーム配信!?


「えー、皆さんこんにちは! 天城ハルトです!」


俺——天城ハルトは、今日もいつものようにゲーム実況配信を始めた。


チャンネル登録者数、三万人。


そこそこ人気の実況者だ。


『ハルトきたー!』

『今日は何やるの?』

『待ってました!』


コメントが、次々と流れてくる。


「今日は、新作MMORPG『エターナル・クエスト』をプレイします!」


俺は、ゲームを起動した。


キャラクタークリエイト画面が表示される。


「じゃあ、キャラメイクからですね。名前は......『ハル』で」


職業を選択する。


戦士、魔法使い、盗賊、僧侶——


「うーん、いつも戦士ばっかりだし、今回は魔法使いにしようかな」


『魔法使いいいね!』

『火力職きた!』

『ハルト、魔法使い似合いそう』


コメントが盛り上がる。


俺は、魔法使いを選択した。


その瞬間——


画面が、激しく光った。


「うわっ!?」


目が眩む。


そして、気づいた時——


俺は、草原の真ん中に立っていた。


「......は?」


周りを見回す。


青い空、緑の大地、そして遠くに見える城塞都市。


「これ、マジで......?」


俺は、自分の手を見た。


細くて、白い手。


明らかに、自分の手じゃない。


そして、服装も変わっていた。


青いローブに、木の杖を持っている。


「異世界転生......いや、転移!?」


パニックになりかけた時、目の前に透明なウィンドウが表示された。


【配信開始しました】

【視聴者数: 32,547人】


「え、配信!?」


ウィンドウには、コメントが流れていた。


『ハルト、どうした!?』

『え、これリアルすぎない!?』

『新しいVR技術!?』


俺は、慌ててコメントに反応した。


「あ、あの、皆さん! 俺、今、多分異世界に来ちゃったんですけど!?」


『はいはいw』

『演技うまいねw』

『このゲーム、グラフィックすごいな』


誰も信じてくれない。


まあ、当然か。


「とりあえず、状況を整理しよう......」


俺は、ステータスウィンドウを開いた。


【名前: ハル】

【職業: 魔法使い】

【レベル: 1】

【HP: 50/50】

【MP: 100/100】

【スキル: ファイアボール、アイスランス、ヒール】


「マジで、ゲームのステータスだ......」


そして、特殊スキルの欄に、見慣れない項目があった。


【特殊スキル: 実況配信】

【効果: 視聴者のコメントを読むことができる。視聴者数に応じて、ステータスにボーナス】


「これ......マジで使えるかも」


その時、背後から声がした。


「おい、そこのお前!」


振り向くと、騎士の格好をした女性が立っていた。


二十代前半、金髪のポニーテール、凛々しい顔立ち。


「え、あ、はい!?」


「何をボーッとしている! 街がスライムに襲われているんだ! 手を貸せ!」


「スライム!?」


遠くを見ると、確かに巨大な青いスライムが街に向かっていた。


『スライムきたー!』

『ハルト、戦闘だ!』

『初戦闘、頑張れ!』


コメントが盛り上がっている。


俺は、覚悟を決めた。


「分かりました! 行きましょう!」


騎士の女性が、嬉しそうに笑った。


「いい返事だ! 私はクレア。クレア・フォン・ルーデンス。王国騎士団の副団長だ」


「ハルです。魔法使い......見習いです」


「よろしく、ハル!」


クレアは、剣を抜いて走り出した。


俺も、慌てて後を追った。


だが、その時——


俺は、盛大に転んだ。


「いってぇ!」


『草』

『ハルトwww』

『初っ端から転ぶなw』


クレアが、振り返って笑った。


「大丈夫か? 魔法使いは体力がないからな。無理するなよ」


「すみません......」


俺は、立ち上がった。


これから、どうなるんだろう。


異世界で、ゲーム実況配信——


まさかの展開だが、やるしかない!




第二章 スライム討伐と最初の仲間


街の入口に到着すると、巨大スライムが暴れていた。


大きさは、車くらい。


「でかっ!?」


『これ、倒せるの?』

『ハルト、レベル1だぞ』

『無理ゲーじゃね?』


コメントも不安そうだ。


クレアが、剣を構えた。


「私が前衛を務める。ハル、後ろから魔法で援護してくれ!」


「了解です!」


俺は、杖を構えた。


「ファイアボール!」


手から、火球が放たれた。


スライムに命中——


『10ダメージ』


「少なっ!?」


スライムのHPは、『500/500』。


全然減ってない。


『これは無理だw』

『ハルト、逃げろw』

『クレアさん頑張れ!』


その間に、クレアが斬りかかった。


「破邪斬!」


剣が、スライムを切り裂く。


『150ダメージ』


「すげぇ!」


さすが、騎士団副団長。


だが、スライムも反撃してきた。


触手のような腕で、クレアを叩き飛ばした。


「きゃあ!」


クレアが、地面に転がった。


「クレアさん!」


俺は、慌ててヒールを唱えた。


「ヒール!」


緑色の光が、クレアを包む。


クレアのHPが、回復した。


「助かった、ハル!」


クレアが、立ち上がる。


「もう一度、攻撃するぞ!」


「はい!」


俺たちは、連携してスライムを攻撃した。


クレアが斬り、俺が魔法で援護する。


そして、十分後——


スライムは、ついに倒れた。


『経験値を獲得しました』

『レベルアップ! Lv1 → Lv3』


「やった!」


『おめでとう!』

『初勝利!』

『ハルトとクレアさん、いいコンビ!』


コメントが祝福してくれた。


クレアが、俺の肩を叩いた。


「よくやった、ハル! 君、なかなか才能があるぞ!」


「ありがとうございます!」


その時、街の人々が集まってきた。


一人の老人が、前に出た。


「ありがとう、冒険者殿! 私は、この街の村長、ガレスと申します」


「いえ、当然のことをしただけです」


ガレスは、嬉しそうに笑った。


「実は、お願いがあるのですが......」


「何でしょう?」


「最近、森にモンスターが増えて困っているのです。退治していただけませんか?」


『クエストきたー!』

『受けろ受けろ!』

『報酬は?』


俺は、ガレスに尋ねた。


「報酬は?」


「金貨十枚と、魔法の指輪を差し上げます」


「受けます!」


『即答w』

『ハルト、分かりやすいw』

『金に弱いw』


クレアが、笑いながら言った。


「私も付き合おう。一人じゃ危険だ」


「ありがとうございます!」


俺たちは、森に向かった。


森の中は、薄暗かった。


「気をつけろ。モンスターが出るぞ」


クレアが、警戒しながら歩く。


その時、茂みから何かが飛び出してきた。


「うわっ!?」


それは、小さな竜——ワイバーンだった。


だが、サイズは犬くらい。


「可愛い......」


『可愛いw』

『ペットにしたいw』

『でも敵だぞw』


ワイバーンが、俺に向かって火を吐いてきた。


「うわっ!」


俺は、とっさにアイスランスを唱えた。


「アイスランス!」


氷の槍が、ワイバーンの火を消した。


そして、ワイバーンに命中。


『クリティカルヒット! 80ダメージ』


ワイバーンが、倒れた。


「やった!」


だが、その時——


ワイバーンが、俺の足にしがみついてきた。


「え!?」


ワイバーンは、俺を見上げて、クゥーンと鳴いた。


「......懐いてる?」


『懐いてるw』

『ペットになったw』

『名前つけろw』


クレアが、驚いた顔で言った。


「珍しいな。ワイバーンが人に懐くなんて」


「どうしよう......」


「飼えばいいじゃないか。ペットがいると便利だぞ」


俺は、ワイバーンを抱き上げた。


「じゃあ、名前は......『ピロ』にしよう」


『ピロw』

『可愛い名前w』

『ハルトとピロ、いいコンビw』


ピロが、嬉しそうに鳴いた。


こうして、俺の最初のペットが決まった。


だが、森の奥から、不穏な気配が漂ってきた。


「ハル、気をつけろ。何か、大きなモンスターがいる」


クレアが、剣を構えた。


そして、森の奥から現れたのは——


巨大な熊、アイアンベアだった。




第三章 強敵との戦いと新たな出会い


「でかっ!?」


アイアンベアは、高さ三メートル以上。


全身が鋼のような毛皮で覆われている。


『ボスきたー!』

『これ、勝てるの!?』

『ハル、レベル3だぞ!』


クレアが、真剣な顔で言った。


「ハル、下がれ! これは私一人で——」


だが、俺は首を振った。


「いえ、一緒に戦います!」


「ハル......」


「視聴者の皆も、応援してくれてます! 逃げられません!」


『ハルト、かっこいい!』

『頑張れ!』

『クレアさんと協力だ!』


コメントが、俺を後押しした。


クレアが、微笑んだ。


「分かった。じゃあ、連携するぞ!」


「はい!」


アイアンベアが、咆哮した。


そして、クレアに向かって突進してきた。


「くっ!」


クレアが、剣で受け止める。


だが、力負けして押されている。


「ファイアボール!」


俺は、アイアンベアの背中に火球を撃った。


『30ダメージ』


アイアンベアが、俺に向き直った。


「こっちだ!」


クレアが、アイアンベアの足を斬った。


『100ダメージ』


アイアンベアが、怒ってクレアに向かう。


俺は、再び魔法を唱えた。


「アイスランス!」


氷の槍が、アイアンベアの頭に突き刺さった。


『50ダメージ』


こうして、俺たちは連携してアイアンベアを攻撃した。


だが、アイアンベアのHPは、まだ半分以上残っている。


「MPが、やばい......」


俺のMPは、残り20。


あと二発しか、魔法が撃てない。


その時、ピロが俺の肩に乗った。


そして、キューーーッと鳴いた。


すると——


俺のMPが、少し回復した。


『MPが20回復しました』


「ピロ!? お前、MP回復できるのか!?」


ピロが、得意げに鳴いた。


『ピロ有能!』

『ペット最高!』

『これで戦える!』


俺は、再び魔法を唱えた。


「ファイアボール! アイスランス!」


連続で魔法を撃つ。


クレアも、渾身の一撃を放った。


「聖剣技・天翔斬!」


剣が、光を放ちながらアイアンベアを切り裂いた。


『クリティカルヒット! 300ダメージ』


アイアンベアが、ついに倒れた。


『経験値を獲得しました』

『レベルアップ! Lv3 → Lv5』


「やった!」


『おめでとう!』

『ハルトとクレアさん、最高!』

『ピロもMVP!』


クレアが、疲れた顔で笑った。


「よくやった、ハル。君は、本当に才能があるな」


「クレアさんのおかげです」


その時、森の奥から人影が現れた。


小柄な少女——いや、エルフだった。


銀髪に、エメラルドグリーンの瞳。


見た目は、十代前半くらい。


「助けて......くれて、ありがとう......」


エルフは、よろめきながら俺たちに近づいた。


「大丈夫!?」


俺は、エルフを支えた。


「ヒール!」


緑色の光が、エルフを包む。


エルフの顔色が、良くなった。


「ありがとう......私は、リーファ。森のエルフです」


「ハルです。こっちは、クレアさん」


「クレア・フォン・ルーデンスだ」


リーファは、俺たちに深々と頭を下げた。


「実は、お願いがあります」


「何でしょう?」


「森に、邪悪な魔法使いが現れました。彼が、モンスターを増やしているんです」


『邪悪な魔法使い!?』

『ラスボスきた!?』

『ハル、レベル5で大丈夫か!?』


クレアが、真剣な顔になった。


「邪悪な魔法使い......まさか、『黒の魔導師』ダリウスか?」


「はい......」


リーファが、恐怖に震えた。


「彼は、森を滅ぼそうとしています」


俺は、決意した。


「分かりました。俺たちが、ダリウスを倒します!」


『ハルト、かっこいい!』

『でも、大丈夫か?』

『レベル差やばそう』


クレアが、俺の肩を叩いた。


「ハル、君は勇敢だな。だが、ダリウスは強敵だ。準備が必要だ」


「どうすれば?」


「街に戻って、仲間を集めよう。そして、装備を整える」


「分かりました!」


俺たちは、リーファを連れて街に戻った。


だが、街に着いた時——


街は、炎に包まれていた。


「な、何が......!?」


ガレス村長が、血を流して倒れていた。


「村長!」


クレアが、ガレスに駆け寄った。


「何があったんですか!?」


「ダリウス......が、襲ってきた......」


ガレスが、弱々しく答えた。


「彼は、街の宝を奪って、北の塔に向かった......」


そして、ガレスは息絶えた。


俺は、拳を握りしめた。


「ダリウス......許さない......」


その時、視聴者数が急増した。


【視聴者数: 105,234人】


『ハルト、頑張れ!』

『ダリウスを倒せ!』

『復讐だ!』


コメントが、俺を後押しした。


そして、特殊スキル『実況配信』が発動した。


【視聴者数ボーナス: 全ステータス+50%】


俺の体が、力で満ちた。


「行くぞ、クレア、リーファ、ピロ!」


「ああ!」


俺たちは、北の塔に向かった。


復讐の、戦いが始まる。




第四章 北の塔とダリウスとの対決


北の塔は、不気味な黒い建物だった。


入口には、二体のゴーレムが立っていた。


「敵だ!」


クレアが、剣を構える。


俺も、杖を構えた。


「ファイアボール!」


火球が、ゴーレムに命中。


『80ダメージ』


クレアが、斬りかかる。


「破邪斬!」


『200ダメージ』


ゴーレムが、倒れた。


もう一体のゴーレムに、リーファが矢を放った。


「精霊の矢!」


光る矢が、ゴーレムを貫通した。


『150ダメージ』


ピロも、火を吐いた。


『50ダメージ』


俺は、アイスランスで止めを刺した。


「アイスランス!」


『100ダメージ』


二体目のゴーレムも、倒れた。


『よくやった!』

『チームワーク最高!』

『次は塔の中だ!』


俺たちは、塔に入った。


中には、螺旋階段があった。


登っていくと、各階にモンスターがいた。


スケルトン、ゾンビ、デーモン——


俺たちは、連携して次々と倒していった。


『レベルアップ! Lv5 → Lv7』

『レベルアップ! Lv7 → Lv10』


レベルが上がり、俺は新しいスキルを習得した。


【新スキル: サンダーストーム】

【効果: 広範囲に雷を落とす強力な魔法】


「これ、使える!」


最上階に到着すると、そこには玉座があった。


そして、玉座には一人の男が座っていた。


黒いローブを着た、痩せた男。


顔には、不気味な笑みが浮かんでいた。


「ようこそ、冒険者たちよ」


ダリウスが、立ち上がった。


「私が、黒の魔導師ダリウスだ」


クレアが、剣を向けた。


「ダリウス! 貴様、なぜ無実の人々を殺した!」


「殺した? いいや、彼らは私の実験の犠牲になっただけだ」


ダリウスが、笑った。


「私は、究極の魔法を完成させる。そのためには、生贄が必要だった」


「貴様......!」


俺は、怒りで体が震えた。


「お前を、許さない!」


「ほう、小僧が偉そうに」


ダリウスが、杖を構えた。


「では、私の力を見せてやろう!」


ダリウスが、魔法を唱えた。


「ダークボール!」


黒い球体が、俺たちに向かって飛んできた。


「危ない!」


クレアが、俺を突き飛ばした。


ダークボールが、クレアに命中。


「きゃあ!」


クレアが、吹き飛ばされた。


『500ダメージ』


クレアのHPが、半分以下になった。


「クレアさん! ヒール!」


俺は、慌ててヒールを唱えた。


クレアのHPが、回復する。


リーファも、矢を放った。


「精霊の矢!」


だが、ダリウスは簡単に避けた。


「遅い!」


ダリウスが、カウンター魔法を放った。


「ファイアストーム!」


炎の嵐が、俺たちを襲った。


「うわっ!」


全員が、ダメージを受けた。


『これ、勝てるのか!?』

『ダリウス強すぎる!』

『ハル、諦めるな!』


コメントも、不安そうだ。


俺は、歯を食いしばった。


「諦めない! 皆が応援してくれてる!」


視聴者数を確認した。


【視聴者数: 234,567人】


「こんなに......!」


【視聴者数ボーナス: 全ステータス+100%】


俺の体が、さらに力で満ちた。


「行くぞ! サンダーストーム!」


俺は、新しいスキルを発動した。


空から、無数の雷が降り注いだ。


ダリウスが、驚いた顔をした。


「何!?」


雷が、ダリウスに命中した。


『300ダメージ』


「やった!」


クレアとリーファも、攻撃した。


「聖剣技・天翔斬!」


「精霊の矢・連射!」


ピロも、火を吐いた。


ダリウスのHPが、どんどん減っていく。


だが、ダリウスは笑った。


「面白い! だが、まだ私の本気ではない!」


ダリウスが、黒いオーラを纏った。


「見せてやろう、究極の魔法を!」


ダリウスが、禁断の呪文を唱え始めた。


「まずい! あれは......!」


リーファが、叫んだ。


「『アビス・エクスプロージョン』! 全てを無に帰す魔法です!」


「止めないと!」


俺は、全ての魔力を込めた。


「皆、力を貸してくれ!」


クレア、リーファ、ピロ——


そして、視聴者たち。


全員の力が、俺に集まった。


「これが、俺たちの......最後の攻撃だ!」


俺は、究極の魔法を放った。


「ホーリー・サンダーストーム!」


光と雷が、ダリウスを包んだ。


ダリウスの魔法と、俺の魔法が激突した。


光と闇が、激しくぶつかり合う。


そして——


俺の魔法が、勝った。


ダリウスが、光に飲み込まれた。


「ぐああああああ!」


ダリウスは、消滅した。


『経験値を獲得しました』

『レベルアップ! Lv10 → Lv15』

『ダリウス討伐完了!』


「やった......!」


俺は、その場に倒れ込んだ。


疲労で、体が動かない。


だが、達成感があった。


『ハルト、おめでとう!』

『最高の戦いだった!』

『感動した!』


コメントが、祝福してくれた。


クレアが、俺を支えてくれた。


「よくやった、ハル。君は、英雄だ」


「ありがとうございます......」


リーファも、微笑んだ。


「森を救ってくれて、ありがとう」


ピロも、俺の肩に乗った。


こうして、俺たちの最初の大冒険は終わった。


だが、これは始まりに過ぎなかった。


この異世界には、まだまだ冒険が待っている。


そして、俺は——


異世界ゲーム実況者として、生きていく。




第五章 新たな冒険の始まり


ダリウスを倒した後、俺たちは街に戻った。


街は、まだ復興の途中だったが、人々は笑顔を取り戻していた。


「ハル殿! ありがとうございました!」


新しい村長になった男性が、俺に感謝の言葉を述べた。


「いえ、当然のことをしただけです」


「これは、お礼です」


村長は、金貨の入った袋と、魔法の指輪を渡してくれた。


「ありがとうございます!」


『金ゲットw』

『ハルト、嬉しそうw』

『でも、よく頑張った!』


俺は、宿屋に泊まることにした。


部屋に入ると、ベッドに倒れ込んだ。


「疲れた......」


その時、ノックの音がした。


「ハル、入ってもいいか?」


クレアの声だった。


「どうぞ」


クレアが入ってきた。


彼女は、いつもの騎士の鎧ではなく、普通の服を着ていた。


「あ、あの......」


クレアが、珍しく恥ずかしそうにしている。


『クレアさん可愛い!』

『デレた!?』

『ハルト、チャンスだぞ!』


「どうしました?」


「実は、お礼を言いたくて」


クレアが、俺の隣に座った。


「君のおかげで、街を救えた。ありがとう」


「いえ、クレアさんがいたから勝てたんです」


「そうか......」


クレアが、少し微笑んだ。


「実は、私には夢があるんだ」


「夢?」


「ああ。いつか、世界中を旅して、色んな冒険をしたい」


クレアの目が、キラキラと輝いていた。


「だが、騎士団の仕事があって、なかなか叶わなかった」


「でも、今回の冒険で思ったんだ。ハルと一緒なら、その夢が叶えられるかもしれないって」


『告白!?』

『クレアさん、かわいい!』

『ハルト、返事しろ!』


俺は、少し考えてから答えた。


「俺も、クレアさんと一緒に冒険したいです」


「本当か!?」


「はい。これからも、よろしくお願いします」


俺は、手を差し出した。


クレアが、その手を握った。


「ああ、よろしく、ハル!」


その夜、俺は視聴者たちに語りかけた。


「皆さん、今日はありがとうございました!」


『お疲れ様!』

『最高の配信だった!』

『次も楽しみ!』


「この異世界での冒険、これからも配信していきます!」


『待ってる!』

『応援してるぞ!』

『ハルト、頑張れ!』


コメントが、温かかった。


俺は、改めて思った。


この異世界に来て良かった。


そして、視聴者の皆と一緒に冒険できて、幸せだ。


翌朝、俺たちは新しい冒険の準備を始めた。


クレア、リーファ、そしてピロ——


俺のパーティーメンバーだ。


「次は、どこに行く?」


クレアが尋ねた。


俺は、地図を広げた。


「東の大陸に、古代遺跡があるらしいです」


「古代遺跡か。面白そうだな」


リーファも、嬉しそうに言った。


「私も行きたいです!」


ピロも、キューと鳴いた。


「じゃあ、決まりだね!」


俺たちは、宿屋を出た。


街の門の前で、村長たちが見送ってくれた。


「ハル殿、お気をつけて!」


「はい! 必ず、また戻ってきます!」


俺たちは、東に向かって歩き始めた。


その時、後ろから声がした。


「待ってくれ!」


振り向くと、一人の少年が走ってきた。


十代前半くらい、赤い髪に、元気そうな顔。


「俺も、連れて行ってくれ!」


「君は?」


「俺は、ケンタ! 冒険者を目指してる!」


ケンタが、目を輝かせて言った。


「ハルさんの戦いを見て、感動したんだ! 俺も、強くなりたい!」


『新キャラきた!』

『ケンタ、可愛いw』

『パーティー増えるの!?』


俺は、クレアとリーファを見た。


二人とも、微笑んで頷いた。


「分かった。一緒に行こう、ケンタ」


「本当!? やった!」


ケンタが、喜んで飛び跳ねた。


こうして、俺たちのパーティーは五人になった。


そして、新しい冒険が始まった。


だが、歩き始めて数時間後——


突然、空から何かが降ってきた。


「うわっ!?」


それは、人——いや、天使!?


白い翼を持った、美しい女性だった。


「いたた......」


天使が、地面に倒れている。


「大丈夫ですか!?」


俺は、天使に駆け寄った。


天使が、顔を上げた。


金髪に、青い瞳。


まるで、人形のように美しい。


「あなたは......人間?」


「はい。ハルといいます」


「ハル......私は、セラフィナ。天界の天使です」


『天使!?』

『新キャラまた来た!?』

『ハルトのハーレムw』


セラフィナが、俺の手を掴んだ。


「お願いがあります」


「何でしょう?」


「実は、天界が悪魔に襲われています。助けてください」


『えええ!?』

『スケールでかくなった!?』

『次は天界編!?』


俺は、仲間たちを見た。


全員、頷いていた。


「分かりました。助けましょう」


「本当ですか!? ありがとうございます!」


セラフィナが、嬉しそうに微笑んだ。


こうして、俺たちの冒険は、さらに壮大になっていった。


その夜、キャンプファイアーを囲んで、俺は視聴者たちに語りかけた。


「皆さん、今日も見てくれてありがとうございました!」


【視聴者数: 456,789人】


「え!? こんなに増えてる!?」


『ハルトの配信、バズってるぞ!』

『海外からも見てる!』

『異世界実況、最高!』


俺は、感動で涙が出そうになった。


「本当に、ありがとうございます......」


クレアが、俺の肩を叩いた。


「どうした、ハル?」


「いえ、視聴者の皆さんに感謝してるんです」


「視聴者?」


ああ、この世界の人には見えないんだった。


「えっと、俺を見守ってくれている、神様みたいな存在です」


「そうか。なら、私からもお礼を言おう」


クレアが、空を見上げた。


「ハルを、よろしくお願いします」


『クレアさん、いい人!』

『泣ける!』

『ハルトを守ってあげて!』


リーファも、ケンタも、セラフィナも、それぞれ空に向かって手を振った。


ピロも、キューと鳴いた。


俺は、温かい気持ちになった。


この仲間たちと、視聴者たちと——


これからも、冒険を続けていく。


異世界ゲーム実況者として。


そして、最強のプレイヤーを目指して。


「さあ、明日も頑張ろう!」


俺は、拳を突き上げた。


全員が、笑顔で応えてくれた。


星空の下、キャンプファイアーの火が揺れていた。


新しい冒険が、俺たちを待っている。


天界編、古代遺跡編、そしてその先——


この異世界には、まだまだ知らないことがたくさんある。


俺は、ワクワクが止まらなかった。


「配信、終了します! また明日!」


『お疲れ様!』

『また明日!』

『楽しみにしてる!』


コメントが流れる中、俺は配信を終了した。


そして、満天の星空を見上げた。


「この世界、最高だな......」


クレアが、隣に座った。


「ハル、明日はどんな冒険が待ってるかな」


「分からないけど、きっと楽しいですよ」


「ああ、そうだな」


二人で、星空を見つめた。


風が、優しく吹いていた。


これが、俺——天城ハルの、異世界での新しい人生。


ゲーム実況者から、本物の冒険者へ。


でも、配信は続ける。


だって、視聴者の皆と一緒じゃないと、冒険は完成しないから。


「じゃあ、そろそろ寝よう」


「ああ、明日も早いからな」


俺たちは、テントに戻った。


ピロが、俺の隣で丸くなって寝ている。


可愛い。


俺も、横になった。


目を閉じると、今日の冒険が頭に浮かんだ。


スライム討伐、アイアンベア、ダリウスとの戦い——


全部、最高の思い出だ。


そして、明日はもっと凄い冒険が待っている。


「楽しみだな......」


俺は、そう呟いて眠りについた。


夢の中で、俺は次の冒険のことを考えていた。


天界での戦い、古代遺跡の謎、そして——


もしかしたら、元の世界に帰る方法も見つかるかもしれない。


でも、今はこの世界で精一杯冒険する。


それが、俺の選んだ道だ。


---


【翌朝】


「おはよう、ハル!」


クレアの元気な声で、俺は目を覚ました。


「おはようございます......」


外は、もう明るかった。


朝日が、キャンプを照らしている。


リーファが、朝食を作っていた。


「ハルさん、お腹空いてますか?」


「はい!」


ケンタとセラフィナも、起きていた。


「おはよう、ハル兄ちゃん!」


「おはようございます、ハル様」


ピロも、キューと鳴いて俺に飛びついてきた。


「よしよし」


俺は、ピロを撫でた。


朝食を食べながら、今日の予定を確認した。


「東の大陸まで、あと三日くらいかかります」


「じゃあ、途中の街で補給しよう」


クレアが提案した。


「賛成です!」


リーファも頷いた。


こうして、俺たちは新しい一日を始めた。


配信も、再開した。


【配信開始しました】

【視聴者数: 523,456人】


「おはようございます、皆さん! 今日も冒険、頑張ります!」


『おはよう!』

『今日も楽しみ!』

『ハルト、頑張れ!』


コメントが、温かく迎えてくれた。


俺は、仲間たちと一緒に歩き始めた。


異世界での冒険は、まだまだ続く。


そして、俺は——


異世界ゲーム実況者として、最強のプレイヤーを目指す。


視聴者の皆と一緒に。


仲間たちと一緒に。


これが、俺の物語。


『異世界ゲーム実況者、最強プレイヤーになる』


冒険は、これからだ!


【第一部・完】


---


【エピローグ】


数ヶ月後——


俺たちは、古代遺跡を攻略し、天界の悪魔も倒した。


レベルは、50を超えた。


装備も、伝説級のものばかり。


仲間も、さらに増えた。


ドワーフの鍛冶師・ゴンザ、獣人の戦士・レオ、人魚の歌姫・メロディ——


パーティーは、総勢十人になった。


そして、視聴者数は——


【視聴者数: 2,345,678人】


「二百万人超えてる!?」


『ハルト、伝説になったな』

『世界一の実況者だ!』

『これからも応援するぞ!』


俺は、感無量だった。


異世界に来て、もうすぐ一年。


最初は不安だったけど、今はこの世界が好きだ。


仲間がいて、冒険があって、視聴者がいる。


これ以上の幸せはない。


「ハル、次はどこに行く?」


クレアが尋ねた。


俺は、地図を広げた。


「西の大陸に、魔王城があるらしいです」


「魔王城!?」


全員が、驚いた。


「ついに、ラスボスか!」


ケンタが、ワクワクした顔で言った。


「じゃあ、準備しないとな」


ゴンザが、武器を磨き始めた。


俺は、視聴者たちに語りかけた。


「皆さん、いよいよ魔王城編です! 一緒に、ラスボスを倒しましょう!」


『おおおお!』

『最終決戦だ!』

『ハルト、絶対勝てる!』


コメントが、盛り上がった。


俺は、仲間たちを見渡した。


クレア、リーファ、ケンタ、セラフィナ、ピロ、ゴンザ、レオ、メロディ、そして新しく加わった賢者・アルベルト——


最高の仲間たちだ。


「さあ、行こう! 魔王を倒しに!」


俺は、拳を突き上げた。


全員が、応えてくれた。


「おー!」


こうして、俺たちの最後の冒険が始まった。


異世界ゲーム実況者・天城ハルの物語は——


まだまだ、続く!

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異世界ゲーム実況者、最強プレイヤーになる @raputarou

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