まるで今の世の中を風刺しているような。

とても辛い話です。
誰かを救うための行為が、別の誰かを踏みにじり、しかもそれが正しさや人道の名で行われてしまう。まるで今の世の中のよう。

さらに、すべての登場人物たちに、その行動原理が理解できてしまう部分があるからこそ単純に糾弾も救済もできない部分もとても、わかるし辛いなと思います。

語り手の罰されたいと願ってしまう心の渇きも、贖罪ではなく自己確認に近いように感じました。

そこに救いはありません。だからこその、何とも言えず心に残る辛さです。

でも読んで欲しいです。いろんな人に。