ひとつの愛のかたち

独占したい、ではなく失うことを想像してしまうのは、今が満ちているからこその不安、だと思いました。

手を握られることで確かめてきた過去があり、今は確かめなくても大丈夫になった。その安定があるからこそ、いつか必ず終わるという事実が怖いんだろうなあ、と。

夫のいない世界に、これ以上の幸福があるのかと考えてしまうのは幸福の強度が高いからこそ。

ただ罪悪感まで正直に書き切っているので、このエッセイは甘さに溺れず、深いのだと思います。

とても誠実な愛情のかたちだと思います。