第4話
「あ! さっきはよくも俺のお肉食べたな!」
「僕のだよ。ちゃんと自分で狩りしてからその言葉良いなよ」
「よくそんな白湯飲めるな」
「シチューだよ」
「シチューはもっと香辛料を使うんだ、だから庶民は……」
「僕はゆっくり食事したいんだけど、これ以上何も話すことないよ」
「ワイバーンのお肉を俺に食べさせる名誉を与えてやるから、渡せ」
「もうないよ」
「な、なんだと! 俺のお肉を、よくも! 死刑だ!」
「そんなに肉が食べたいなら自分の肉でも食べてたら?」
僕は男の子に触れると魔力を流す。
すると身体は青色に変色し、膨張していく。
「フガガガ」
自分の肉に顔が埋もれていき、白目を向いている。
数秒で数メートルの肉塊になった。
「何だ何だ!?」
この肉塊の中では先程の子供が魔物へ変貌を遂げていることだろう。
自分の肉を食べながら成長を遂げ羽化するのだ。
魔物の生まれは生物が魔力の許容量を超えた結果なる。
なので、どんな美味しそうな魔物になるか楽しみだ。
しばらくするとギルド員が羽化するよりも早く、剣で切り裂いた、中から羽毛に包まれた人型の魔物が呼吸が浅い状態で流れ出てきた。
すぐに首を切り落とされる。
「新種の魔物か、グリフィンと命名しよう」
羽と爪は防具に肉と皮は料理に成った。
魔力の濃度が濃いグリフィンの肉の料理を食べた人たちは全員世代が上がった。
世代とは強さのことだ、世代が上がると能力に恩恵が与えられる。
能力が増えて得をしない人は居ない。
「いやー、食ったくった」
「ガレリア様々だな」
「たまたま居合わせただけだ」
「そんなこと言って、一般市民が武器携帯してるわけもなかったし、皆突然のことで動揺しててグリフィンを狩るなんて行動できたお前は凄いよ」
ギルド員だけでグリフィンの肉は配られた。
貴族でもギルドの権利に関与することは出来ない。
僕はこっそり異空間にグリフィンの肉を収納していたので食べたが、生と炙りでは炙った方が美味しく感じる味だった。
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