第2話
扉が開き白いローブに銀のネックレス、十字のサークレットをつけた集団がやってきた。
「ワイバーンの肉をせりにかけていると聞いたが、本当か?」
教会の人たちだ。
「そうですね」
ギルドのお偉方が取り仕切っている様子に見せているが、実際は貴族皆で僕に値段交渉しようと価格提示しているだけだ。
「金貨470枚!」
「金板1枚」
金板1枚金貨1000枚だ。
教会の人がそう言った。
「流石ですね、誰も一口にこれ以上のお金を出せる人は居ないでしょう」
お偉い人達が教会の人に告げればとても満足げな笑みを浮かべている。
「僕はお金払うから渡すなんて一言も言ってないよ」
最後の一口を見せびらかす。
「何だ、子供」
「僕がワイバーンの肉を食べてたら勝手にお金払うっていい出したんだ。僕は別に興味ない」
「おい! 止めろ!」
僕は最後の一口を口に運ぶと食べ終えた。
「うわーん、俺のお肉食べられた―!まーまー!」
「ただの肉をワイバーンといい、混乱を招いた上に渡さなかった貴様は処罰する!」
「勝手にしたことでしょう? 何の刑罰になるの?」
周りは僕の言葉に何も言い返せないようだ。
僕は異空間から一口サイズに分けたミノタウロスの肉を取り出す、ワイバーンの肉は紫だったが、ミノタウロスの肉は普通の魔力濃度なので赤い身だ。
「やっぱりさっきの肉ワイバーンだったんじゃ」
「色が全然違う」
「この年で力もありそうだ。もしかすると本当にワイバーンの骸を見つけて食べていたのかもしれないな。肉を買うことができれば……」
「君。その肉は何の肉か分かるかい?」
「ミノタウロス」
「博識だね、何処で習ったのかな?」
「食べれば魔物の情報が理解できるようになるよ」
「なるほど、それも力か、とても年齢にあった話し方とは思えない、ミノタウロスの肉ならいくら払えば一口譲ってもらえるだろう」
ギルドのお偉い人に言われた。
「金貨100枚」
「んー、確かに、鮮度もいいな。魔力濃度も申し分なさそうだ。5個ギルドで購入させてもらってもいいかな?」
ギルドに恩を売っておいても良い気がしたので此処は応じておくことにした。
「いいよ」
僕は5個トレーに置き、金貨の入った袋を5個受け取ると袋は異次元に入れる。
「とてもいい買い物だった、金貨500枚が安いほどにね。これで5人中1人でも世代が上がればギルドもより一層強くなるな、交渉に応じてくれてありがとう」
「こちらこそ、良い取引だったよ」
僕は最後の一口を食べてから、測定に呼ばれたので測定室に入った。
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