第8話 ソレは、本当に必要だったのだろうか?

とりあえず、国道沿いを歩いていれば大阪に着くだろう、と弟は思ったそうです。


大阪で新幹線が動いていなければ、母方の祖父母の家に行こう、と。


歩いていると、至るところで、ファッションヤンキーにしか見えない奴等が、とても楽しそうに自販機を叩き壊していたそうです。


本当に喉が渇いていて、状況が状況だからやむを得ず自販機を襲撃して飲み物を頂戴するのであれば、今回限りの特別で許してもらえる可能性はあるかもしれないけれど、奴等は、どう見てもそうではなく、ただ面白がって破壊しているとしか思なかった……と。


半壊しているから無人になっているコンビニや個人商店などにも襲撃している奴等はいたそうで。


不思議というか面白いというか、どこで見かけても、奴等は奇声をあげ、動きがちょっと普通ではなかったので、弟は、


弱い人間って追い詰められたりパニックに陥ったり、終わりの見えない非日常に放り込まれると、気ぃ狂うんだなぁ……◯ねばいいのにʅ(◞‿◟)ʃ


と辟易したそうです。


絡まれたら怖いから、見なかったことにして、足早にその場から離れてひたすら大阪を目指す弟。

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