第2話 確実に結婚できるわけ
小嶋さんが遊びに来たら飯を奢ってくれると言うので、小嶋さんの会社に遊びに行く事にした。
小嶋さんの会社は新宿でなく池袋西口から歩いて15分。
サンシャイン近くの20階だてのビルにある。
「凄いな」
明らかに大型ビル……思った以上に豪華だ。
エレベーターに乗り20階へ。
ワンフロア全部借りているんだ……本当に凄い。
「あの……」
「明くん、よく来たね……今日は僕1人なんだ! 今コーヒー淹れるから、その辺りに座って」
小嶋さんに勧められて会議室の椅子に座った。
凄い大きなオフィスなのになんで小嶋さんしか居ないんだろう。
「随分と人が少ないですね」
「この仕事は人が要らないからね。ただある程度見栄を張らないといけないから一等地の事務所を借りたんだ。あとは僕は会社に居る事が少ないから、人はこれから雇うつもりだよ」
「そうなんですか? それで、なんで小嶋さんの結婚相談所は100パーセント断られないんですか?」
「それはね……」
小嶋さんは僕に書類を見せてくれた。
「これは……」
「国内結婚コースと、国際結婚コースとあってね、まず、国際結婚コースだと、結婚相手の実家への仕送りが必衰なんだ」
「仕送りですか?」
「そう、仕送り……国によるけど大体月15万円~25万円位」
「そんなに!」
「まぁね……その代り、綺麗で優しい嫁さんが手に入るんだよ」
「どう言う事ですか?」
「世界にはね、結構怠け者の風習のある国があるんだ」
「怠け者ですか?」
「そう、国民性がそうなんだ! 別にこちらから提案するんじゃなく、そう言う風習が元々ある国がある! 娘を嫁がせる代わりに実家にお金を仕送って貰ってそのお金で家族全員が生活する。まぁ、寄生だね。そういう国民性の国が世界には沢山あってね。そこのお嬢さんが結婚相手……だから、余程じゃない限り断られない」
「それって……」
「愛されて無い……そんなことは無い! 家族を養って貰っているから感謝される。海外だが嫁さんの実家に顔を出せば養って貰っているから凄く歓迎されるよ! 家族ぐるみで歓迎してくれるぞ」
「家族を養う代わりに嫁さんになって貰える。そう言う事ですか?」
「そう……日本は裕福な国だから出来る事だね。 僕が世界中を回ってそういう国のそういう性質のある地域を探してきたんだ。金髪から黒髪まで色々な人種を網羅しているよ」
「凄いですね……」
「だろう?」
確かにそれなら国際結婚はいけるかも知れない。
だけど、小嶋さんは国内コースもあると言っていた。
「だけど、それは国内じゃ無理なんじゃないですか?」
「国内は……借金に追われて生活が真面に出来ない相手が対象だ」
「それは……」
「ちょっと考えてくれ、そうだな、借金取りに追われてこの世の地獄の様な生活……そこから解放されるんだ。感謝すると思うよ。それに一括で返すわけじゃないから、借金を返すのは結婚相手。相手を失うと元の生活に戻る。その状況なら愛を勝ち取れると思わないか?」
「そういう物ですか?」
「明ちゃんはまだ若いから、そう思わないかも知れないけど『お金で愛は買える』僕はそう思っているよ」
「確かにそうかも、だけど、今の僕にはそんなお金ありませんよ」
「それは分かっている! 明ちゃんは彼女が欲しいっていつも言っているけどさぁ、無理して探さなくても、お金さえあれば、僕がとびっきりの美女と結婚させてあげるよ! だから明ちゃん、そうだね年収手取りで600万稼げるように頑張ろうよ!」
「そうですね」
確かにこれなら確実に結婚出来るかも知れないけど……本当にこれで良いのかな。
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