第4話 違和感と温度(2)

部屋は、無駄がないのに高級感があった。




「シャワー、先にどうぞ」




「い、いえ……」




「遠慮しなくていいですから」




その言い方も、




慣れている。




まるで、こういう場面が何度もあったかのように。




「服、これでいいですか」




差し出されたのは、大きめのTシャツ。




「……私、35歳なんです」




言わなくていいことを口にしてしまった。




「太ってるし、




仕事もなくて……」




胸が痛む。




急になんでこんなことを言う自分すらも分からない。




自己肯定感がここ数日で




かなりなくなってしまったからなのか…




蓮さんは少し驚いたあと、




静かに言った。




「年齢も、体型も、




今は関係ないです」




……今は?




その言葉に、




少しだけ引っかかるものを感じた。


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