第8話
ある時あなたは長女と二男があなたの財産について話し合っているのを聞いた。ろくに会話もできないあなたのことを話が聞こえてもわからない年寄りだと思ったのだろう。成年後見制度の話を出し、そして相続の話となった。
あなたが死ぬとその遺産はこの二人に継がれる。同居している嫁には渡らない。いかに介護に身を捧げようと嫁の取り分はない。嫁にもいくばくか渡るよう遺言を残すことも困難だった。
長女と二男が話し合っている。あなたの死後嫁に家を出てもらうにはどのくらいの手切れ金が妥当かと。
お前たちの身代わりにどれだけ身を粉にして働いてきたか!
あなたはそう憤ったかもしれない。しかしあなたが嫁の味方になることはなかった。
嫁と二人の生活は続いた。
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