第三章 穏やかな世界で
あれから数年が経った。
僕はこの世界に、すっかり馴染んでいた。
ここは、僕がいた世界とは全く違う。魔法のような不思議な力が存在し、人々は争うことなく、穏やかに暮らしている。
ブラック企業も、無理な残業も、何もかも存在しない。
最初は戸惑ったけれど、次第にこの生活が心地よくなっていった。
僕を助けてくれた女性、エリーゼさんの家で働きながら、小さな村での生活を送っている。
畑を耕し、薪を割り、たまに村人の手伝いをする。
シンプルだけど、満たされた日々だった。
「悠人、今日は神様へのお供え物を届ける日よ」
エリーゼさんが、そう声をかけてきた。
「神様へのお供え物、ですか?」
「ええ。年に一度、村の代表者が神様の塔へお供え物を捧げに行くの。今年は、あなたにお願いしたいと思っているのだけど」
神様。
この世界には、人々を見守る優しい神様がいると聞いていた。でも、具体的にどんな存在なのかは、僕もよく知らない。
「僕が、ですか?」
「あなたはこの村に来てから、本当によく働いてくれたわ。神様もきっと、あなたの真面目さを認めてくれるはず」
エリーゼさんは、温かく微笑んだ。
僕は少し緊張しながらも、頷いた。
「わかりました。やらせてください」
そうして僕は、神様の塔へと向かうことになった。
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異世界の光の導く世界~再会のレクイエム~ 畠山ゆな @novel_yuna
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