ショッピングモールで。

「さ、着いたわよ」

「わーい!」

「美咲、バーバの手を握っていてね」

「はーい!」母は美咲のシートベルトをはずし、手を取ると車から降ろした。私は二人が安全なところにいることを確認すると、エンジンを切り、必要なものを持って車を降りロックした。

「さ、手芸店に行きましょう」母は美咲の手を握ると先に立って歩き始めた。


手芸店に入ると、美咲はいろいろと綺麗な布などに目を奪われていた。

「あら、やっぱりね」母は、下げられているプリントを見た。

「この時期、作らないといけない人多いから、作り方を書いたプリントあるわよ。こっちは製作キットね。全くあなたが子供のころからちっとも変ってない。さて、美咲ちゃんこっちよ」母は美咲をあるコーナーに連れて行った。そこには可愛い柄の布がたくさん置いてあった。

「さあ、どれがいい?」美咲はきょろきょろと布を見て回った。

「これ、この黄色いの」美咲が選んだのは、黄色い生地に花柄の物だった。

「え!これがいいの?なんでキャラクター物でもないでしょう!」

「だって、ここにある布ってピンクと青が多いんだもの。黄色にしたらすぐ美咲のってわかるでしょ」

「美咲ちゃんたら、すごい目のつけ方ね。確かにこの色ならあまりかぶりそうにないわね」そう言うと母は店員を呼び止めた。

「この布と同じ柄のキルティング生地あるかしら?入園用の手提げを作りたいんだけど」

「少々お待ちください」店員はその場を離れた。

「お義母さんキルティング生地って?」

「手提げはキルティング生地があれば裏を付けなくていいから作りやすくなるし丈夫になるのよ」そう話していると店員が戻って来た。

「これだけありました。手提げは作れると思いますが」

「ありがとう」そう言うと母は布の大きさを確認した。

「大丈夫ね、後は黄色の布と、小物と、ネーム札をあった方がいいわね」母はそう言いながらフロアーを歩き必要なものを次々かごに入れていく。私は布を持って美咲の手を引いて付いていくしかなかった。

「さ、これでいいと思うわ。会計しましょう」

順番が来ると布を必要な長さに切ってもらい、他のものと一緒に会計し、私が支払った。渡された荷物を持って手芸店を出ると、

「さ、疲れたわね。お昼にしましょうか?美咲ちゃん何食べたい?」

「お子様ランチ!」

「じゃ、ファミレスがいいわね」

「そうしましょう」私たちは連れ立ってファミレスに入り、お昼を楽しんだ。

もちろん会計は私が払った。


「さて、布は私が持って帰るわ。作る手順とか考えておくから」

「いいの?」

「まあ、5日ぐらいかかるかしらね。お互い予定を合わせないとね」

「解った、前もってラインするわ」


話をしていたら、駐車場に着いた。私がドアを開けると母は美咲をチャイルドシートに固定し横に座った。

私は確認すると車を発進させた。そして母を家に送り。自分の家へと帰った。








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