ゴゴゴゴースト

クールペンギン

どこのどなたですか……?

 ここに、ある編集部がある……。


 もちろん…その編集部には、そこと契約をしている作家もいる……。

 その作家達曰く、その編集部には、電話の声だけで…一度も会った事がないという編集者がいるというのだ……。

 その事を、べつの編集者に尋ねたところ……編集部でも、その人の事が、噂になっているという……。

 その人のデスクの電気は、いつも点いていて、パソコンの電源も入っているのに…いつ行ってもその編集者がその席についているところを…誰も見た事がないのだと……。

 夜、外から見ても…その編集部の暗い部屋の中で、夜通し、窓側のその編集者のデスクの電気がぼんやりと点いている……。

 その編集者の事は、いつしか作家達の中でも噂になっていた……。


 その編集者は……本当に、いるのだろうか……と……。


 だけど…その編集者は…その編集者の担当の作家との打ち合わせにも、電話でしているし、作家がデジタルの原稿を編集部に送信して来たりして、ちゃんと原稿は締め切り前に間に合って上がってくるのだ……。

 仕事はちゃんとしている……。

 だけど……皆は言い始めていた……。


 もしかしてその人…ゆうれい編集者……?


 そして…その編集者が担当をしているその作家にも……その編集部の編集者達は未だに誰も…その作家の電話での声だけで…会った事がなかったのだった……。


 もしかして、その作家さんも…ゆうれい作家さん……?


 ほら……今日も夜通しその編集者のデスクには、電気が点いている……。

 もしかしたら、その作家と編集者がつくっている物語は…人間がつくっているものではなくって……幽霊の手によって、幽霊がつくっているものだったりして……。


 デジタルの時代だからこそ…真相は、謎であった……。

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