第2話 基礎魔法
「ふぁ〜…」
もう朝だった。時間はまだ余裕があり、余った時間で何をしようか。
サシャも少しした後に起き上がってきた。
寝癖がひどくまだ寝ぼけているようだった。
「りゅりゅねしゃん?おはようございます」
「朝弱いのね」
私は学食というものを気になっていたので、早く食堂に行きたかった。
「私朝食食べに行くから」
「私も行きますー!」
サシャの支度も終わり、私達は食堂へと向かった。
まだ朝早いというのに生徒がたくさんいた。
それほどここのご飯が美味しいという事だろう。俄然楽しみになってきた。
私は朝食御膳を選んだ。別の大陸から伝わった食べ物らしい。
サシャはサンドウィッチを選んでいた。
「美味しい…」
味はとてつもなく美味しかった。なんていうかその…とにかく美味しかった。
「それ美味しそう」
「少し食べる?」
「いいの?」
私はサシャにフォークを渡した。
サシャは魚を口に運ぼうとするところで手が止まった。
「どうしたの?食べないの?」
「いや、あはは…はむっ」
一口食べてサシャは顔を綻ばせていた。
よく美味しそうに食べるなと思った。
私達はご飯を食べ終わって、魔法科の授業が始まるから一度寮へと戻った。
今回は基礎魔法について学ぶそうだ。
私は基礎魔法なんてとっくのとうに知っているが、また一から学び直すのも乙というものだろう。
ナルコプシア先生が黒板に図を書きながら説明を始めた。
「まず、魔法には属性があるというのはご存知ですよね。火、水、風、雷、土、そして光と闇です。九級から一級までありますが、皆さんが使えるのは七級ぐらいまででしょう」
危なかった、もし魔法を使いましょうの授業だったら墓穴を掘るところだった。
「六級から先は詠唱が必要ですからね。
五属性はそれで良いのですが、光と闇は少し特別です。九級からも詠唱が必要になってくるのです。その代わり、威力が絶大なのが特徴です」
ナルコプシア先生は片手から火を出した。
「これが九級の火属性です。蝋燭サイズの火しか出せません」
そして、もう片方の手からさっきの火よりも大きい火を出した。
「これが八級の魔法です。少し大きくなりましたよね」
そして両手の魔法を中断し、遠くてよく聞こえなかったが、詠唱を唱えていた。
唱え終わると窓の外に手を出して空に火球を放った。
「今のが
授業の終わるチャイムがなり今回はここまでとなった。みんな次々と次の準備をしていた。
「魔法ってすごいね」
「えぇ、なんでも出来るからね」
私達は教室から出て、自室へと戻ろうとした。その時だった。
「そこの貴方!」
誰かに呼び止められた。後ろを見ると、赤髪が特徴的な女性が立っていた。
「サシャあの人知ってる?」
「いえ、知りません。ルルネさんの知り合いじゃないんですか?」
「私も知らないわ」
赤髪の女性は私達に対して怒鳴るように喋りだした。
「貴方達目立ちすぎなのよ!」
「はい?」
別に目立った行動はしていないはずだが…いやまて、あの水晶のことか。
「そうよ!本当はあそこで真っ赤な水晶を見せるはずだったのに貴方達に話題を取られて、ヴェクトリアの名が恥じるわ!」
「ヴェクトリア…あ、聞いた事があります。確か五大貴族の一つ、火のヴェクトリア、リリー・ミイレント・ヴェクトリアって言う名前だった気がします」
「あら、貴方よくわかってるじゃない」
【五大貴族】
火のヴェクトリア
水のハクエン
風のメイウィン
雷のザハール
土のカリュセン
サシャが言うにはこの貴族達は、大昔に世界を救ったのを国王に認められ、特別な位を授けられた由緒あるものらしい。
「へぇーすごい人達なんだ」
「…貴方興味ないでしょう」
「興味ない」
「ルルネと言ったわね!?明日、実践授業があるからそこで決闘よ!」
それを言い残し、リリーはどこかへ行ってしまった。
サシャは心配そうに私を見てこう言った。
「大丈夫なんですか?決闘なんて受けてしまって」
「大丈夫よ、それよりも今日のご飯の方が気になるわ」
めんどくさいな、と思いつつも私は気になることもあった。
この世界の魔法使いがどの程度の実力なのか知っておきたかった。
「ルルネさん…」
「なに?」
サシャは相手は可哀想だなと肩をすくめた。
「意外とお茶目な所もありますよね」
「なにか言ったかしら」
「なにも言ってません」
私達は寮に戻り、各々好きなことをして過ごしていた。
そしてそのまま就寝時間になり、眠ることにした。
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