第8話
「燈里さん!」
「来るな! オレは大丈夫だ!
時間を稼げっ!
ほら、どうした、犬っころ?
オレはまだ生きてんぞ?」
「ガアッ!」
燈里は無くなった腕を庇いながら、懸命に避け続けるが、傷口から血が出続けているせいで、いよいよ足に力が入らなくなる。
「畜生っ! 凛! オレはここまでだっ!
お前は生きろ! 生きて幸せになれよ!」
「燈里さんッ!」
「うおおおおおッ!」
燈里を甚振る事しか考えておらず、完全に油断していた
「雨夜下がれ! 凛! 雨夜の治療を!
うおおおおおッ!」
藤吾は雄叫びをあげながら
「顕現 不動明王!
【
「神憑 木花咲弥姫命!
【
神々しく輝く
「怒れる竜王よ、焼尽せよ!
怒れる憤怒尊よ、砕破せよ!!
【倶利伽羅】!!」
優樹の手に顕現した巨大な神剣が上段から振り下ろされる。
「グガアァァ……」
「やったk」バゴッ
「言わせねえよ? なんでいつもお前はそうなんだ、
「は、ははっ、良かった。
皆生きてる……生きてるよ!
燈里さん!」
「り、凛!? 抱き付くんじゃねえ!
て、テメエら、何ニヤニヤしてんだッ!
「待たせて済まなかった。
『凛! オレはここまでだっ!
お前は生きろ! 生きて幸せになれよ!』
これで一瞬、集中が途切れて時間が掛かっちまった!」
「わ、私も……ぷっ、くすくすくす」
「て、テメエらぶっ殺す!
特に優樹! テメエとはここで決着を付ける必要があるみてえだなっ!?」
「二人共、燈里さんを揶揄うのはダメ!
燈里さん、私は嬉しかったよ?
でも、私は燈里さんと手を取り合って一緒に生きていきたいかな?」
「お、おおおう」
主を失った殺伐としていただけの広間に笑い声が響いていた。
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