子供の頃から一緒に育ったも同然なオーエンと、将来族長になるべき期待を背負ったキアン。キアンは周囲の期待に応えるかのように、真っすぐ新緑の若木のように育っていく。
オーエンはある時、自分がキアンに抱くある想いに気づいて――。
えっ、えっ、えー!!と声が出ました。
オーエンの想いが重い…。
けれどどこか振り切っているからこそ、いっそ清々しさを感じてしまう。
ある種、狂気を孕んでいる想いなのかもしれない。これから先キアンはどうなるのか、オーエンはどうなるのか。
とても続きが知りたいと思いました。
オーエン、思い切りが凄くて、かえって拍手を送りたい…そんな不思議な気持ちになりました。
それはそれとして、キアンには幸せになってもらいたいです…
オススメします!ぜひ!
主君を支える従者。
冒頭からの関係性を見ていると、オーエンは族長の子であるキアンを本当に大事に思っている人間なのかな、と感じさせられます。
同性なんだけれど、ちょっと危なっかしくて純粋な雰囲気もあるキアン。どことなく「アルスラーン戦記」のアルスラーン殿下と、それを見守るダリューンのような関係を彷彿とさせられました。
でも、そう思いながら読んでいくと、「あれ? オーエン? ……あれ?」となるような心の声がガンガン出てくるように。
さすがにダリューンがこんなこと考えてる設定あったら、ちょっと戸惑うかも? いやいや、それも割とアリか? と心の中で「アルスラーン戦記」の方に思わぬ飛び火をしてしまう事態が起こってしまいました。
その後、オーエンが色々とやらかしてしまう事態。その後での心構えの在り方。
オーエン、お前ってやつは……とこの開き直った態度に清々しさも覚えます。
この主従には問題がありすぎる。けれど、オーエンがあまりにも振り切っているので、もっとこの二人を見守ってみたい気もするな、と強く心も惹かれました。
こういう在り方も面白いな、とこの二人の関係性がとても魅力的でした。