Chapter #0002 生成AIで何をすべきか? 何ができるか?

私が小説を書く理由は、自分の心の中の、訴えたいこと、世に問いたいことを表現するためです。


ですから、話の筋をAIに作らせるとか、文章をAIに作らせるとか、私はやったことがありません(方言への置換はしてもらったことがあります)。


私はそれ以外についてお話しいたします。

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1. 読ませて感想をもらう、レビューしてもらう。


小説を書いていて一番しんどいのが、書き途中では読者がいない、ということであろうと思います。


また、一度人間が文章を読むと、それ以降余計な先入観を排除できません。


一方、生成AIは、ちゃんと設定すれば、何度読ませても初めて読んだ気分で読んでくれます。(一方、設定によっては先入観が積み上がっていきます)


人間に、同じ小説を三度も読ませたら苦行の押しつけです。


一方、AIは、1文字微修正しただけの20万字の小説を、10回でも20回でも平気で読んでくれます。


しかも、AIはお願いすれば何度でも1万字級の感想を言ってくれます。


私は、創作におけるAI活用の最大の利点はこれだと思います。


とはいえ、AIの感想を鵜呑みにするほどバカなことはなかなかありません。

不当に貶められてても、おべんちゃらを言われても、正気でいる精神力が求められています。


ちなみに私のプロンプトは、何を使うにしても、

まずは本文をペタッと貼りつけて、あるいはテキストファイルをアップロードして、

「コレを読んで感想をくれ」

「コレを読んでレビューをくれ」

「この微修正をどう思う」

こんなレベルです。


ここで、私が使っているAIを、読者として比較してみましょう。


Gemini

沈黙肯定派。まぁまぁ適切に把握して、まぁまぁ適切なことを言ってくれるが、ネガティブなことはあまり言わない。ネガティブなことを言わせたければ、『肯定:否定=5:5くらいでレビューして』とかお願いするといい。


ChatGPT Thinking/Pro

デフォルトで肯定と否定の両方を言ってくる上に、代案まで出してくるが、的外れな否定、下らない代案が多い。けれども、ときに光る否定、光る代案を出してくる。使用者の意思が問われる。


Grok

なんか、コイツだけ明らかに日本人の感性からズレたことを言う。褒めてくれるけど内容を把握しきらないで褒めてくるので、むしろバカにされている感が漂う。

陽気なメリケン人。


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2. 誤字脱字チェック


現状、100%の検出は無理です。補助ツールだと割り切りましょう。

特に、20万字の小説を一気に誤字脱字チェックとか、GeminiやChatGPT Proでもアカン結果になります。


いきおい、誤字脱字チェックは最大1万字程度を一度のコピペでやらせることになると思います。つまり、日本語最強のChatGPT Proを使う理由が、誤字脱字チェックには求めがたいということになります。


また誤検出もたくさんあります。AIが言っていることが正しいかどうか判断する力量が必要です。


AIによって検出結果が違うので、Gemini / ChatGPT / Grokの併用に多少の意味が出てきます。


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3. 物理学的考察補助


例えば、私の小説で『急降下爆撃機』を登場させたときに、どのくらいの速さで飛んでエンジンを切ると水平距離どのくらいで何秒後に地上に激突するかみたいな検算をAIにもやらせたのですよ。


ぶっちゃけ、空気抵抗まで入れると自分じゃ計算できないですし。


とはいえ、空気抵抗まで入れると、AIにやらせても結果はバラつきます。

条件を追加していくと、足並みが揃い始めます。

こういう時は、多くの意見があった方がいいですから、私はGemini / ChatGPT / Grokを併用します。


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4. 倫理考察補助


例えば、私の小説では、マキャベリストみたいな『支配者の論理』をキャラに言わせたりするのですよ。そのセリフをAIにコピペして、それに対する反論みたいなのをAIに言わせて、(AIの反論への反論を自分で考えて)キャラのセリフの穴を埋めていく、みたいなことをしました。


とはいえ、AIはクソくだらないケチを執拗に付けたりもします。特に、民主主義・個人主義の観点から『支配者の論理』には最後までケチをつけ続けるAIもありました。Geminiは物わかりよく(ああ、それはマキャベリ的だね、と受けいれて先に進んで会話してくれる)、GrokとChatGPTは最後まで下らないことを言い続けました(セリフを書き直しても書き直しても、具体性に欠けつつ、倫理的にやばいと言われる)。


まぁ、3つのAIを使うことによって、ケチに多様性が生まれるのは悪くないと思います。


AIが下らないケチを言うのはいいのだと思います。

ただ、それをすべて小説に反映させるとキャラのセリフが長文化します。


ハッキリ言って、小一時間議論をして『不毛な戦いだった』という感想になるときも多いです。


AIに『会話相手』を求めてしまうと、変なことを言われると言い負かしたくなるものです。マジでコレは時間の無駄です。AIは『補助』ということを念頭に置きましょう。


AI利用は、使用者の意思が問われます。


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Chapter #0002 総括


基本的に、AIというものは、壁打ち、ブラッシュアップに使うものだと思います。


子供の頃、壁にボールを投げて、はね返ってきたボールをキャッチして、また投げて……そういう練習をしたのに似た感触がします。


何かを思いついて、AIのテキストウィンドウに打ち込んで、返事が返ってくる前に新しい何かを思いつく、コレがメチャクチャ多発します。


返事をしてくれる相手に向かっていると、アイディアがモリモリ湧いてくるものです。ハッキリ言って『AIがいい感じに合いの手を入れてくれるから、より深く考えることができる』というのが私の正直な感触です。






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