第3話 デスクロス軍団の誕生
20年の歳月が流れた。
表向きの彼は優秀な科学者として順調にキャリアを積んでいた。
彼は有名な大学教授となり、複数の企業で顧問を務め、政府の科学諮問委員会のメンバーにも名を連ねた。世界は彼を信頼し、彼の研究に多額の資金を投じた。
だが、全ては隠れ蓑に過ぎなかった。彼が本当に注力していたのは密かに進めていた世界征服のための研究であり、20年の月日は悪魔の研究に実を結ばせた。
彼は数々の特許から得られる莫大な資金を使って世界征服を成し遂げるための軍団を組織した。それが「デスクロス軍団」だ。
彼の計画は完璧だった。誰にも気づかれることなくデスクロス軍団は規模を拡大していった。世界は彼を「尊敬すべき科学者」として信頼し続けていた。まさかその裏で彼が世界征服の準備が着々と進められているとは、誰も想像していなかった。
そして月日は流れ??47歳になった彼は、ついに全ての準備を完了させた。デスクロス軍団の主力である巨大ロボット「デスマシン」1000機。そして歩兵の中核を務める生体兵器「デスソルジャー」1000000体。それは世界中の軍隊を合わせても対抗できないほどの戦力だった。
もはや、躊躇う理由はない。
彼は世界中に向けて宣戦布告の放送を行った。全てのテレビ局、ラジオ局、インターネット回線をハッキングし、彼の映像を全世界に配信したのだ。
画面に映る彼は、もはや「尊敬すべき科学者」ではなかった。そこにいたのは、冷酷な野心を宿した巨大な悪だった。
「私の名はDr.ジン。今日この日より、この世界は私のものだ」
世界は、この宣言の意味を理解するのに数秒を要した。そして……その数秒後、世界は地獄へと突き落とされることになる。
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