第2話

やあ待ってたよ凛、今日は宜しくね?」


私はいろんな疑問が浮かんだが最初に口に出たのは


「なんであんたがココに?」


だった、冷静に考えればあの写真がなんらかの手段で撮った鈴音の写真であり、私は鈴音に誘われたとわかるはずだが、この時の凛は冷静ではなく何がなんだが分からなかった


「なんでかって?そんなのは簡単、凛くんがパパ活していると聞き私がパパになろうと思い君を誘ってのさ」


「写真で騙したのは悪いと思ってるよ、でも、あれは私を加工して男にした写真だから面影はあったんじゃないか?」


「うっっ」


確かに面影はあったし怪しい依頼だとも思った、これが調子に乗ってなければ……

今更こんな事を考えても遅いんだが


「そんな事は置いといて取り敢えず、夕飯にしようじゃないか!予約はしているから早く行くぞ」


鈴音はそんな事を言って足早に歩き初めてしまった、私は


「あっちょ、どこ行くのよ!待って、駅前のレストランじゃないの!?」


15歩ぐらい先でこちらを向き私を待っている彼女を追いかける事しかできなかった







15分ほど歩くと鈴音は歩みを止めた、私は目の前の建物に思わず声をあげてしまった


「は〜、すご〜い!私こんなとこ初めて来た!」


「ふふふ、そうだろう私が凛くんの為に奮発したからね」


私が鈴音に連れて来られたのは、街でも有名な料亭だった、友遊亭は中々予約できない事で有名で予約できたとしても料理一つ一つの値段が高く、とてもではないが普通の市民は中々利用できない、ほぼお金持ち用の料亭だった


「どうやって友遊亭なんか予約したのよ、しかもこんな高いとこ」


私は意図が理解出来ず、鈴音を睨め付けてしまった


「ここの予約は偶々パパの会社の部下が行けなくなったって言うから予約枠を私が貰ったんだ、奮発した理由は…そうだな、凛はこうゆう場所は初めてだろうから、私が凛くんの初めてを良い気分で終えて欲しいし、良い思い出にして欲しいからだよ」


ははは、と笑う鈴音を見て、悪い感情はなさそうだしまあいっかと思い直した


「それよりも早く中に入ろうじゃないか!外はまだ冷えるだろう?」


そんな鈴音の言葉に私は「そうね」と、だけ返し私達は中に入った





「お待ちしておりました」


中に入って初めて耳に入ったのは、出迎えをするお歳を召した女将だった


「ああ、ありがとう佐久間さん、相変わらずかい?」


私達を出迎えてくれたのはこの料亭の女将佐久間さんだった、鈴音はこのお店をよく利用してるらしく、女将さんとは顔馴染みらしかった


「ええ、私どもも相変わらずでございます、ところで彼女がそうなのですか?」


「ああ、そうだだから例のやつ頼むよ」


「承知致しました、さてお部屋にご案内してもよろしいでしょうか?」


「そうだね、頼むよ」


そう頼むと佐久間さんは「では」と言い私達を角の部屋に案内をすると、私は鈴音と部屋で2人きりになってしまった。

2人きりになった部屋内は何とも言い難い雰囲気になっており、凛と鈴音は喋らずただ運ばれて来る料理に舌鼓を打っていた、運ばれて来る量も落ち着き始めた頃ようやく鈴音が本題を話し始めた


「さて、凛くんソロソロ本題に入ろうか、と言っても簡単な事なんだけどね。

パパ活を辞めてその代わり私に買われないかい?凛くん」


「え?なんであんたがそんな事を?」


鈴音の本題は凛の予想していなかったもので、凛の頭を疑問で埋め尽くした


(なんで態々私を買うって?脅されるんじゃないの?)


「私は凛くんの事が好きなんだ、私は自慢じゃないが中々にお金を持ってるし、顔も悪くない、それにパパ活なんて危ない事をしている原因が私ならもうパパ活なんてする必要もなくなるだろ?

中々いい話だと思うんだけど凛はどうだい?」


「私はそんな……」


(なんなのこの状況!?私はどうすればいいの〜?









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私は今日もアイツに買われる 人間の人 @ningennohito

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