第2話 誕生日にやらかしピーポー!!!!!!!
半年後。
俺は言葉は発せないが、理解はできるようになった。だから俺は本を読むことにした。異世界で生きていくなら魔法の勉強は早い方がいいだろう。そして家中の本を読み漁った。途中ミナがちょっかいをかけてきたが、フル無視し、全集中で読んだ。本を読み、分かったことが四つある。
一つ目は、種族について。この世界には大きく分けて四つの種族がいるらしい。まずは俺達『人』、そして『獣人』、『エルフ』、『魔族』。魔族を差別する人がかなりいるらしい。(おれはしないよ!) 二つ目は、魔法について。魔法は火、水、風、土、氷、闇、光の全七属性あるらしい。(王道だね) 三つ目は、魔力。魔力はわかってないことが多いらしいが、一つだけ、確実なものがある。それは、成長するにつれて、魔力量は多くなるが、ほとんどの人が十八歳以降から増えることはなく、減る一方だそうだ。理由については詳しくは解明されていないが、おそらく成長期が関係しているとされている。(なんか面白そうやん)
そして三つ目。カミサマという存在について。カミサマはこの世界を創ったとされていて、魔法、この世界の全生物、規律など、今あるすべてのものの起源はカミサマらしい。カミサマを崇拝する人は種族問わずいて、この世界では知らない人はいないという。(このカミサマってまさか、あの尻女神じゃないだろうな?)
なかなかいい情報を知れた。次は魔法を使ってみたいところだが、それはまだ早い。俺はまだ生後七か月。こんな赤ん坊が魔法を使ったなんて言ったら大ニュースだろ?魔法は三歳ぐらいまで温存して、今はこの世界について詳しく調べることにしよう。
二年強後。
俺は三歳の誕生日を迎えた。生後七か月の時とは全然違うぜ。言葉もしゃべれる。一人で買い物に行ける。ミナと喧嘩することだってある。どうだ?全然ちがうだろ?そうそう、三歳といえば俺の魔法解禁日だ。ふぉぉぉぉう!最高だぜ。ついに、約二年間ため込んだ魔法の知識を全部解放できる!!!
そんなことを考えていると、ミナがケーキを持ち、満面の笑みでこっちに来る。「イリオス!お誕生日おめでとう!」それに続くように「イリオス、おめでとう。ほんとに大きくなったね。」と、レイがやさしく言う。俺は大げさに喜ぶ「ママ!!ミナ!!僕のためにありがとう!ほんとにうれしいよ!」レイが後ろから大きな荷物を持ってやってくる。「イリオス、これ。プレゼントよ。」イリオスに差し出す。(なんだ、めっちゃでかいし)「ママ、なにこれ?」イリオスが言うと、「杖よ、あなたは今年から魔法学校に行くの。」(は?何言ってんのママ?)「え?学校?なんで?」イリオスが聞くと、レイは不思議そうに言う「え?普通でしょ?三歳なんだから。」(普通?俺まだ三歳だぞ。)「それが普通なの?」「そうよ。」イリオスは少し考えた後「うんわかったよ。」「えらいわ。イリオス。」レイがやさしくつぶやく。その後はみんなでケーキを食べ、小さいころの話しや、これからのことについて話し、こうして俺の誕生日パーティーは終わった。
深夜。みんなが寝たのを確認し、さっきもらった杖を持ち、俺は静かに家を出て少し離れた広場へむかった。なぜって?俺の魔法を試していないじゃないか。ハハハ、危ない忘れるところだったぜ。約二年間ためにため込んだ俺の魔法を開放する時が来た。
よし。あの木に向かってまずは簡単な魔法から。「えっとなんだっけ、えっと、蒼き水よ、我が意志に答え、悪しきを水で押し流せ。≪ウォーター・ボール≫!」感じる。魔力がどんどん杖に注がれていく。初めての感覚だ。そして思った。これは誰が見てもわかる…「やばい。」その瞬間。イリオスの杖から放たれた≪ウォーター・ボール≫は木を貫通し、隣の家めがけて飛んで行った。家の壁にぶつかり、壁からメキメキという音が鳴っている。(やっべ、にげろ。)イリオスは逃げ出した。急いで家に帰り、自分のベットに潜り込む。(マジでやらかした。ばれてないよな。にしても≪ウォーター・ボール≫って花に水あげたりするときに使うやつじゃないの?こんなん花にあげたら粉々になるわ。)
こうしてイリオスの三歳の誕生日は終わった。
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