朝起きたら、YouTuberになっていた。

やくり

第1話:朝起きたら、YouTuberになっていた。


◎次の文章を読み、以下の問に答えなさい。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜


朝起きたら、YouTuberになっていた。


もちろん、動画をYouTubeにアップしたことは覚えている。
けれど、昨日までの僕はただの「YouTubeに動画をアップしただけの人」であった。


朝、目覚めたらYouTubeアナリティクスを見る。
アップした動画の再生数が、昨日よりも10や100増えていることを確認し、小さな快楽をホキュウ-①する。

そんな健全とはないルーティンの心地よさが、突然パツンっと音を立てて破裂した。


「115万回、再生……!?」


表れた数値の大きさは、直感で理解できる範囲をこれでもかと言う程に、超えていた。


「ひゃくじゅうごまん?…115、万!?」


アナリティクスから動画をたどる。

これ、ずいぶん前にあげた動画じゃないか。


「テスト寝るやつの脳内」


それは1月のある日、電車で女子中学生たちが定期テストの話をしていたところから、ふっと思いついた動画だ。

テストで寝るやつが実は頭では物凄い計算をしたいたら、という至極単純なネタ動画。


また1万再生いかないかな、とそんな気持ちで上げた動画は、アップして6ヶ月間でその期待に応える程度の再生数は出していた。

それが、一夜にして115万、である。


「…どうしよう、、」-②


少し前に、どある動画を見た。

それは毛並みがふわふわの白くてかわいいワンちゃんに、「餌をいつもの100倍上げてみた」という”ドッキリ動画”だ

おなかを空かせたワンコは、飼い主がエサをお皿に入れはじめた瞬間にかぶりつき始める。

が、エサがお皿からあふれても出すのをやめない飼い主に、ワンコの食べる勢いは衰え、困惑した様子でついにはそれをやめてしまう。


思うに動物は、自分が望むものをその想像を大きく超える分量で与えられると、喜びよりも、困惑や恐怖という感情を持つのだろう。


「…こんなに、顔出した動画がバズっちゃうなんて、、どうしよう…」


そうか。

今日から僕は、「YouTuber」になったのか。-③


そんな言葉が頭を占領したまま、僕は顔を洗った。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜



問一

-①ホキュウ を漢字で書きなさい。



問二

-②「どうしよう、、」とあるが、この時の「僕」の感情を本文中から5字で書き抜きなさい。



問三

-③とあるが、なぜ「僕」はそう思ったのか。

以下の空欄に合うように本文中から11字で書き抜きなさい。

【__________てしまったから。】



答え↓









◎問の答え


問一 補給

問二 困惑や恐怖

問三 顔を出した動画でバズっ(てしまったから。)





次回、「YouTuberは、もうかる。」









次回、「YouTuberは、儲かる。」

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朝起きたら、YouTuberになっていた。 やくり @yakuri

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