第十話 決着

「理解出来ました。天卿法師てんきょうほうしの能力」


 アスカはショウシを睨みつけ、前に出る。


 ショウシは目を見開きアスカを見つめた。 


 コウジとコ―ガは、同時に叫んだ。


「ア、アスカ! お前何で」


「新人! どういうことだ」


「正確には、天卿法師てんきょうほうし天器てんき使いを支配するのではなく。天上神器てんじょうしんきを持ってる者しか支配できないんです。ショウシさんが支配を使用した時、私は片眼鏡モノクル天上神器てんじょうしんきんですよ」


 アスカは床の片眼鏡モノクルを拾い上げ、装着する。


「そして、その支配はショウシさんが、されてしまう」


 アスカの言葉に、コ―ガは閃く。


「そうか! だ!」


「そして、使。私がこうして、動けているのがその証拠です。一度解除しなければならないんですよね?」


 ショウシはアスカを睨みつける。


 アスカはショウシの圧力には呑まれず言葉を続ける。


「私達、天器てんき使いに利用価値があるから、生け捕りにしようとしたのが裏目に出ましたね」


「は、脱国だっこくくらいしないと抹殺許可が降りないからな。俺達はまだ、未遂だから無理だろうよ」


 アスカはショウシと距離を詰める。


「どうしますか? 一度解除し全員を拘束しますか? 無論、コウジさんも、コ―ガさんも同じてつを踏むような甘いことはしないと思いますが――」


 ショウシは、上着に手を入れ銃を握る。


 アスカの素早い手刀がショウシの喉を衝く。


「が!」


 その言葉を最後に、ショウシは消し炭となった……

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