朝日

 何時間ここに居たのかわからない。時計は無く、モニターはすべて点いていなかったし、点け方すらわからなかった。仕方が無いのでベッドに寝転んでいた。時折立ち上がって外に出ようかと考えるが、ただごつごつしたところなので、夜明けを待つことにした。

 そんなことをどれくらい続けただろうか。体感的には何十日も待ったような気がするが、きっと大した時間じゃなかったに違いない。とにかく遠く向こうの方がうっすら明るくなっていた。

 俺はようやく来た夜明けに対して、底知れぬ感慨を覚えた。自分でもわからないが、なぜか恐ろしいほどの安心を覚えたのだ。

 俺はすぐに外に飛び出した。1つ目のドアが閉まってからしか2つ目のドアが開かなかったときはもどかしかったが、それを乗り越えて外に出ると、遠くから小さな光が届き始めていることに安心した。

 外は非常に寒く、足元は悪かったので、走ることもままならなかったが、身体は軽く、スムーズに前へ進めた。

 しばらく歩いていると、だんだんと大きな太陽が見えてきた。俺はそのあまりにも雄大な陽の玉に息を呑んだが、どこか不思議とやさしさすら感じた。

 しかし、時間が経つにつれてどんどん暑くなってきていた。太陽が見えてから俺は座り込んでしまったから、日向に長いこといたことになる。太陽の大きさも信じられないほど大きく、俺は我儘なことに今度は、太陽に対して恐怖や不安を感じていた。飲み込まれてしまうようなそんな気がしたのだ。

 とりあえず建物に戻ろうとした時、ふと大切なことを思い出した。

 どうしてこんなところに俺はいるのか。

 自分の役割を唐突に思い出した。

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