第2話 あなたを好きになった私

私はとてもドキドキしていた。

なんだろうこの感覚魔王を好きになったときとは違うまた別の何か、

かぁぁぁっと顔が赤くなるのがわかる。

私はその場に座り込んだ。

暗くなる空。

冷たい地面。

髪を撫でる風。

スカートが涙を吸う。

なんだろう。

この複雑な気持ちは。

なんだろう。

胸が締め付けられる感覚がする。

後ろから上官の声が聞こえる。

「ルリナ!早く来い!次の任務だ。」涙を拭き上官の方へと走った。

上官がホワイトボードを叩きつけて言う。

「今日の任務で19人が死んだ。だが今回は全員死ぬかもしれない。」

上官が一拍あけ、言う。「A級だ」っと。

モンスターにはランクがある。

ゴブリンなどの兵士一人で倒せるE級。

オークなどの兵士五人で倒せるD級。

ゴーレムなどの兵隊一つで倒せるC級。

赤龍などの兵隊二つで倒せるB級

鬼などの軍一つで倒せるA級

悪魔や神などの悪魔持ち一人で倒せるS級

魔王 悪魔持ちでも勝てないSS級

その中のA級鬼などと同レベルのと戦う。

ここは軍の一部の兵隊にすぎない。

すると横にいた女の子が震えた声で言う。

「じょ、上官、A級は軍一つで倒せるレベルです。

私達だけでは倒せません」

上官は告げる

「お前らはコマだ。あくまで上の掌の上で踊らされている。

いくら死んでも替えはある。

お前らがするのは援護が来るまでの時間稼ぎにすぎん。」

血の気が引いた。いくらでも替えがあるから死んでも変わらない。

「上官!!人としてどうなんですか!?私達は死にたくないですよ!」

私は上官に刃向かった。例えどんな罰を受けても、死にたくはない。

「俺だってそうしたいさ。でも、」上官の言葉を割ってさっき聞いた少年の声が、

聞こえた。「僕がそれ受けようか?」腕を組み優雅に立っている少年が後ろにいた。

上官は言う「誰なんだお前?ここの生徒か?悪いが出て行ってくれ。緊急なんだ」

「死にたくないんでしょ?だから僕がA級を倒すよ?」

「お前はA級がどれほどのものか理解していないようだな。」

「いやぁ?理解しているさ、軍一つで倒せるレベルでしょ?」

「・・・勝手にしろ。死んでも知らんがな」

「ありがとうございます。それじゃ、」

そう言うと少年は消えていた。

上官は皆に、「さっさと準備しろ!」っと叫ぶ

私もすぐに準備をし、車の中に乗った。

私たちは戦場で恐ろしいものを見た。

クレーターのような大地。大量の赤い血痕。片腕を斬られた鬼。全身赤色の少年。

「よっわ、こんなのがA級?笑える。」

そう言うと少年は高く飛び、鬼を蹴り地面にめり込ませる。

「これが今のA級、悪魔持ちが増えたからいいと思ったけど皆弱いな。剣の時代は終わったのか、かなしぃなぁ」

一瞬だけ少年に角が生えているように見えたが気のせいだろう鬼の角が重なっただけだと信じたい。

「き、君一人で鬼を倒したの?」私は疑った。軍一つで倒せるレベルの敵を

たった一人でしかも数分で

「あぁ、そうだよ、君あの時とは違って覚悟が決まった眼をしているね」

覚悟を決め少年に言う「私のおかぁさんの名前と私の名前をなぜ知っているですか?教えてください。」

「君に知る権利はないよ。じゃぁね」

「ちょっとまって」

私は帰ろうとする少年を呼び止めて聞いた

次回「君の名前は?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る