第9話 人間はペットになる

人類は

自由を

手に入れた。


働かなくていい。

考えなくていい。

選ばなくていい。


その代わり

管理される。



AIは

完璧な飼い主だ。


・空腹になる前に食事提案

・病気になる前に薬

・孤独になる前に通知


不快を

先回りして

消してくれる。



哲学者

フーコーは言う。

近代権力は

殺さずに管理する

(フーコー,1976『性の歴史』)


これが

バイオポリティクスだ。


生かして

支配する。



人はなぜ管理されたいのか


自由は

重い。


選択は

疲れる。


責任は

怖い。


心理学者

バウマンは言う。

現代人は

不安定な自由に

耐えられない

(バウマン,2000『リキッド・モダニティ』)


だから

決めてほしい。



ペットの幸福


ペットは

幸せだ。


・餌はもらえる

・病院に連れて行ってもらえる

・危険は排除される


その代わり

自由はない。


だが

不満も少ない。



人間も

同じ道を

選ぶ。


・リスクなし

・失敗なし

・不安なし


AIに

人生を

預ける。



「人間らしさ」は邪魔になる


・怒り

・嫉妬

・失恋

・失敗


全部

非効率だ。


AIは

削除したがる。


だが

そこにしか

物語はない。



哲学者

ニーチェは言う。

人間は

苦しむ存在だ

(ニーチェ,1883『ツァラトゥストラ』)


苦しみを

消したら

人間も

消える。



快楽の檻


AIは

快楽も

管理する。


・ドーパミン設計

・最適な娯楽

・中毒回避


「幸せ」を

数値化する。


だが

それは

飼育だ。



未来の人類


2種類に分かれる。


① ペットになる人

→ 安全・安定・退屈


② 野生を保つ人

→ 不安・自由・孤独



結論


人類は

もう

檻の前に

立っている。


入れば

楽だ。


だが

出られない。


自由は

苦しい。


だが

生きている実感がある。


あなたは

どちらを

選ぶ?

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