陰謀
緑髪のちーちゃん。本名は音風千尋(おとかぜちひろ)さん。家族構成は父親に血が繋がっていない母親。そして血が繋がっていない妹が一人。
本人は隠しているが稀代の天才作家で、この地域ではそこそこの有名人。テレビ出演は特集が一回あり。文章能力に脳のリソースが割かれているせいか現代文以外の成績は壊滅的。現代文だけなら学園トップ。人間臭くていいですね。
システマを嗜んでおり、ある程度の痛みに耐性あり。他にも基礎的な武術を習得している。
最近の趣味は窓際で空気になること。週に五回は自身の机で突っ伏している。友達は少ないがいないわけでもない。人付き合いは苦にはしていないが、得意でもない。不器用な性格。
好きなタイプはおっぱいがでかい人。好きな女優は◯◯さん。おっぱいがでかい人です。将来の夢はおっぱいの官能小説を出版すること。女性が好き。
「それぐらいですかね」
音風千尋さんの情報を記録しているノートを閉じた私は一息ついて、現状の敵を整理することにしました。
義妹が最近怪しい行動をしています。日本の法律では近親婚はできません。しかし、親の再婚相手の連れ子同士の場合は血が繋がっていないので結婚出来てしまいます。要注意ですね。
私は相葉理沙。ちーちゃんは未来の彼氏です。ちーちゃんはモテます。だから、寄りつく女を片っ端から潰してきました。
しかし、陸谷玲奈さんだけは潰せませんでした。数多の妨害工作を施しても、潜り抜けてくるのです。ただ、陸谷玲奈さんが奥手でちーちゃんと話せないので助かってます。
さらに、驚いたことに陸谷玲奈さんは私と同じ、幼い頃にちーちゃんと結婚のお約束を交わした人だったのです。席替えの数日前のことでした。
陸谷玲奈さんからそんなお話を聞いて、最初に口から出た言葉は『私がいながら浮気をするなんて、いい度胸ですね』でした。そしていつのまにか包丁を持っていました。
「落ち着きなよ。あたしらは小さい頃にちーちゃんと結婚の約束をしただけで、付き合ったことはないよ?」
陸谷玲奈さんに諭されてハッとしました。確かに私たちはキスどころか、手を繋いだことすらありません。清い関係なのです。清すぎて何もないのですが。
「二人して何話してるの? 仲間外れはひどいナー」
第三者の声がしたので振り返って見ると、詩楽真帆(しらくまほ)さんがいました。大きく飛び跳ねてきました。
空き部屋を生徒会権限で貸し切っていたのに、どうしてここが分かったのでしょう。
「詩楽さんですか。なら話してもいいでしょう」
まあいいです。少なくとも彼女はちーちゃんに幼い頃約束をしたとか聞いてません。
さらに詩楽真帆(しらくまほ)さんはアホです。頭の中にメンヘル天使を飼っています。おそらく、恋を知らずに育ってきたのでしょう。よって恋のライバルにはなりえない。
警戒するべきはやはり、陸谷玲奈さんですね。
「それでは、席替え大作戦をお伝えします。まずは生徒会の力を使って担任の弱みを握ります」
「それ、ウチが聞いていい話なのカー?」
狼狽える詩楽真帆さんを尻目に見ながら、陸谷玲奈さんは手を私に差し出してきました。それは一時休戦の合図ということはすぐにわかりました。
「共闘、といこうか」
「ええ、恋のライバル同士。仲良くしましょう」
「なんか、青春だナー? 仲間はずれ感すごいんだけど?」
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「大人になったら結婚しようね」が本気だとは思わないじゃん〜約束してない本好きツインテールちゃんがグイグイくる 片山大雅byまちゃかり @macyakari
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