第6話 サクラが灯した明日への勇気
それからのクロエの日常は、生きながらにして魂を削り取られるような、終わりなき苦行へと変貌した。
父親の機嫌一つで、理不尽な暴力と罵声が飛んでくる日々。 「生かしてやっている」という支配を誇示するように、父親はクロエの自由をすべて奪っていた。吐き気がするほど食欲がなくても、残せば殴られるために無理やり食事を口に押し込み、意識が朦朧とするまで勉強を強要される。 さらに残酷なのは、父親の気まぐれで命じられる『運動』だった。雨も風も夜中も関係なく、外へ放り出され、足の感覚がなくなり、道端で動けなくなるまで走らされる。それはもはや鍛錬でも躾でもなく、苦しむ娘の姿を見たいという父の狂った愛情表現だった。
そして、父親の歪んだ加虐心は、もっとも残酷な形でクロエを追い詰めた。
「よく頑張ったな。ご褒美をやろうじゃないか」
父親は没収していたクロエのスマートフォンを返した。無理やり朝野サクラの配信をクロエに見せるためだ。 画面の中のサクラが、眩しい笑顔で希望を語れば語るほど、現実の冷たい泥の中に沈んだ自分の惨めさが強調される。サクラの声は、もはや救いではなく、今の自分がいかに遠い場所に堕ちてしまったかを突きつける刃物のようだった。
学校でのクロエは、かつての面影を完全に失っていた。 頬はこけ、肌は土気色になり、誰とも目を合わせない。佐々木さんのおかげで交流を取り戻したクラスメイトたちも、その異様な雰囲気に恐れをなして遠ざかっていく。
しかし、ただ一人、佐々木さんだけは違っていた。
休み時間、背中を丸めて座るクロエの隣に、佐々木さんは静かに寄り添っていた。ただそこにいて、ガサガサに荒れたクロエの手を、自分の温かい手でそっと包み込む。
「お父さんが…強引に…食べさせてきて…もう、吐きそうなのに…」
「うん」
「もう走れないのに…走らされるの…」
「うん」
「辛いから…今は見たくないのに…サクラちゃんの配信を無理やり…」
「うん」
佐々木さんは、クロエの吐き出す苦悩をただ頷いて受け止めていた。そうすることで、少しでもクロエの心を救いたいと思ったからだ。しかし、クロエは、その温もりさえも「今の自分にはふさわしくない」と振り払おうとしてしまう。
「もう、いいよ…佐々木さんまでお父さんに目を付けられちゃう…また怒鳴られちゃう」
掠れた声で拒絶するクロエ。それでも、佐々木さんはその手を離さなかった。 佐々木さんは、怯えるクロエの瞳をじっと見つめる。その瞳には、あの公園でクロエを助けることが出来なかった後悔を振り払おうとする強い意志が浮かんでいた。
「……クロエちゃん。あの日、お姉さんが助けてくれたのは、私たちが笑っていられるためだよ」
佐々木さんの声は、低く、けれど岩をも通すような決意に満ちていた。
「たとえお父さんでも。あんな奴に、クロエちゃんの心まで壊させない。……絶対に、私が。今度こそ私が、クロエちゃんを助けるから」
その表情は、もはやただの同情では無かった。 友達を地獄から引きずり出すため、過去の自分の失敗をやり直す為の、決意。
佐々木さんは決して無鉄砲な子供では無かった。あの時何もできなかった自分の無力さを知っているからこそ、彼女は正しい大人の力を信じ、必死に助けを求めてまわった。
しかし、現実はここでも残酷だった。 クロエの父親は有名なクレーマーだった。担任の先生は最後まで話を聞いてくれても「家庭の教育方針には踏み込めない」と及び腰だった。保健室の先生はクロエのアザや顔色を見て涙を流し、校長に強く訴えてくれた。だが返ってきたのは「明確な証拠がない限り、学校として動くのはリスクが高すぎる」という、事なかれ主義の壁だった。
佐々木さんは最後の頼みの綱だった自分の母親に相談した。だが母子家庭で、女手一つで自分を育ててくれている母。その苦労を一番近くで見てきた佐々木さんは、母の言葉に言い返す言葉を持っていなかった。
「…ごめんね。でも、うちは二人きりなの。もしその父親がうちに乗り込んできて、たとえその後警察が動いたとしても、私が働けなくなったりしたら…私たちは生きていけない。他所の家の事情に首を突っ込む余裕なんて、今の私たちにはないの」
一人っ子の佐々木さんにとって、母は唯一の味方だった。その母にさえ「助けられない」と言われた絶望感は、彼女の小さな胸を締め付けた。
信じていた正しい大人の力は、すべてがクロエの父親という怪物を前にして消え去った。 放課後、一人で校門を出る佐々木さんの足は、いつの間にか、あの日の公園へと向かっていた。
かつて、絶望していた自分たちを救ってくれたあの女子高生。 名前も知らない。どこの誰かもわからない。けれど、彼女なら、大人たちが「リスク」と呼んで逃げ出した壁を壊してくれるかもしれない。根拠なんて何もない。それでも、今の佐々木さんにとって唯一信じられる救いだったのだ。
「お願い…あの時のお姉さん。どうかもう一度ここに、私たちのところに来て…!」
それから毎日、佐々木さんはその場所へ通い詰めた。 日が暮れて、辺りが不気味な静寂に包まれても、彼女は必死に祈るような気持ちで待ち続けていた。
自分のスマートフォンを握りしめ、いつか彼女が再び現れてくれることを信じて。 自分にはもう、他に頼れるあてがないのだ。
クロエは毎日登校はしている。でも明らかにもう限界だ。時間がない。
「クロエちゃんを…クロエちゃんを助けて…」
空に向かって呟く佐々木さんの震える声が冷たい夜風に吸い込まれていく頃、クロエは自宅で、父親に強制された朝野サクラの配信を、死んだような瞳で見せられ続けていた。
サクラの歌声も、サクランボ達のコメントも…小さな欠片すら、今のクロエの心に止まることなく通り過ぎていった。
佐々木さんの願いがついに届いたのか、天の嗜虐的な感情を揺さぶったのか。
学校の重い腰がようやく動いたのは、皮肉にも事態を最悪の結末へと加速させるためだった。保健室の先生の執拗な訴えに押され、学校側が「一度、家庭での様子を伺いたい」とクロエの父親に電話を入れたのだ。だが言わなくても言い良い事も伝えてしまった。『同級生からも娘さんを心配している声があがっている』
それが、怪物の逆鱗に触れることになる。
その日の夕暮れ。いつもの公園でお姉さんを待ち続けていた佐々木さんの前に、一台の車が止まった。
降りてきたのは、クロエの父親。そして、その背後に隠れるようにして立つ、生気を失ったクロエだった。
「……あ、クロエちゃん! …お父さん」
佐々木さんの心臓が跳ね上がる。父親の瞳には、冷酷なまでの憎悪が宿っていた。彼は佐々木さんに歩み寄ると、その場に立ち尽くす彼女を見下ろし、低く、地を這うような声で恫喝を始めた。
「お前か。学校に余計なことを吹き込んだのは。……うちの家庭のやり方に口を出すとは。お前は一体何様のつもりだ」
直接的な暴力はない。しかし、大人による容赦のない圧倒的な威圧感が佐々木さんを襲う。
「親の顔が見てみたい。母子家庭だそうだな。だからまともな教育も受けさせてもらえないのだ。 お前がやっていることは余計なお世話。言ってみれば我々への嫌がらせだ」
誰も通らない夕方の公園。一人きりでクロエの父親と対面する佐々木さんの足はガタガタと震え、恐怖で涙がこみ上げてくる。それでも、彼女はクロエを見つめた。今度こそ助けたい。その一心で、震える唇を開こうとした。
だが、それよりも早く、クロエが口を開いた。
「……もう、やめて」
その声には、何の感情もこもっていなかった。クロエは父親の後ろから一歩前に出ると、自分を助けようとしているはずの佐々木さんを、冷たい、突き放すような瞳で見据えた。
「迷惑なの、佐々木さん。あなたが勝手なことをするせいで、私が困るの。……言ったでしょう?もう、いいって。私のことは放っておいて」
佐々木さんの時が止まった。 自分が信じていた絆も、必死に繋ぎ止めようとした希望も、その一言で粉々に打ち砕かれた。
クロエはこれ以上、自分のせいで佐々木さんが父親に罵倒されるのを見たくなかった。これ以上、佐々木さんが震えて涙を流させたくなかった。これ以上、佐々木さんの家庭まで壊されるわけにはいかなかった。自分を助けようとしてくれていることはわかってる。でもこれ以上は佐々木さんにも消えないトラウマが残ってしまう。
佐々木さんの友情に報いる、クロエが出来るたった一つの方法。それは、自分からその救いの手を払いのけることだったのだ。
「ほら、聞いたか。お前はただの迷惑なんだよ」
父親が勝ち誇ったように笑い、クロエの手を握った。クロエはその手に逆らうことなく、むしろ自分から縋り付くようにして、父親と一緒に車へと戻っていく。
走り去る車の後部座席。遠ざかっていく佐々木さんの小さな姿を、クロエは振り返らなかった。振り返ったら泣いてしまう。これが、私と佐々木さんとの最後の会話。クロエは父親にばれないよう、必死に涙をこらえるのだった。
公園に残された佐々木さんは、力が抜けたようにその場に崩れ落ちた。あの日、お姉さんが守ってくれた二人の笑顔は、もうどこにも残っていなかった。
夕闇が深まり、冷たい土の上で、佐々木さんはただ一人、声を殺して泣き続けていた。 信じていた正義も、友達との絆も、すべてが闇に呑み込まれた。自分には、もう出来ることが無い…。
「……あの日と同じだね。また、泣いてる」
頭上から降ってきたのは、鈴の音のように澄んだ、けれど力強い声。 佐々木さんが顔を上げると、そこには、ずっと待ち焦がれていた、あの女子高生が立っていた。
「あ、ああっ、……うわあああああん!」
佐々木さんは、彼女の服にすがりつき、堰を切ったようにすべてを吐き出した。 クロエちゃんが地獄のような日々を送っていること。大人は誰も助けてくれないこと。そして、さっき自分の目の前で、クロエちゃんが心を殺して自分を拒絶したこと。
「……そっか。辛かったね。よく頑張ったね、佐々木さん…」
お姉さんは、優しく佐々木さんの背中をさすり、彼女が落ち着くまで寄り添った。そして、彼女の体を支えながら佐々木さんの家まで静かに送り届けた。
「大丈夫だよ、佐々木さん。あなたの勇気と頑張り、無駄になんてさせないから」
別れ際。お姉さんが見せた微かな微笑みには、何か決然とした、戦う者の色が宿っていた。
一時間後。
Vtuber『朝野サクラ』は、配信機材とマイクの前に座っていた。 本来、今夜はリスナーと楽しくゲームをする予定だった。けれど、彼女はマネージャーに頭を下げ、急遽、内容を変更したのだ。
(……クロさん。聞こえてる? 君を閉じ込める暗闇の壁を、私が今から壊してあげる)
配信開始の合図。画面には二人が出会った勝気な高校生のお姉さんではなく『朝野サクラ』の姿が映し出された。 しかし、今日の彼女はいつものハイテンションな挨拶をしなかった。
「……こんさくら。今日は、私の大切なお友達に、どうしても届けたいお話があって、まず最初にそのお話をさせて貰いたいと思います」
自宅のリビングで、父親に監視されながら死んだ目で画面を見つめていたクロエの指が、ピクリと跳ねる。「世界がどれほど残酷で、どれほど理不尽に君を縛り付けても。君が、誰かを守るために嘘をついたことも、優しい心を持っていることも、私は全部知ってるよ」
サクラの瞳が、画面越しにクロエの魂を射抜く。
「独りで抱えないで。君が助けを求めることを諦めても、私は君を諦めない。……今から歌う曲は、あの日、君と一緒に聴いた曲。そして、これから君が踏み出す『新しい朝』に向かう勇気の歌です」
イントロが流れ始めた。それは、あの公園でクロエが「大好き」だと言った、冬を越えて春を呼ぶ歌。
配信を見守る大勢のリスナーのコメントが、一瞬で「?」から、温かな応援の言葉へと染まっていく。 サクラは、そのすべてを背負うようにして、魂を込めて歌い始める。
画面越しに届けられるサクラの渾身の歌声。それはクロエの凍りついた心に火を灯す、勇気の欠片を再び呼び起こす歌声だった。父親の『再教育』が始まったあの日から、サクラの配信はクロエの心を傷つける刃物でしか無かった。でも今日の配信は違った。偶然かはわからない。しかし、まるで自分で向けられているように歌うサクラの姿に、クロエの心が、少しずつ、しかし確実に解け始めた。その時だった。
「……ハッ。なんだ、このおままごとは。ヘタクソが薄っぺらい歌を歌って、バカなリスナーと傷を舐め合ってるだけじゃないか。何を気取ってるんだか。こんな社会のお荷物にこだわってるから、お前はいつまでもクズのままなんだ」
父親は、画面の中のサクラと、画面の向こうにいる大勢のリスナー、サクランボ達を、底辺のゴミを見るような目で嘲笑った。その言葉が、クロエの中で何よりも大切なものを汚した瞬間、彼女の中に残っていた最後の欠片を弾き飛ばした。
クロエは、震える足で静かに立ち上がった。
「……サクラさんは……サクラちゃんは、お父さんなんかよりずっと、ずっと強くて優しい人だよ」
死んだ魚のようだった瞳に、激しい怒りの涙が溜まる。
「みんなも……サクラちゃんのことが大好きなリスナーのみんなも、お父さんが言うようなバカじゃない! 辛い時に助け合って、明日も楽しく生きようって……みんなで前を向いてる人たちなんだ!」
「あぁ? なんだその口の利き方は――」
父親の顔が、怒りでどす黒く染まる。暴力の嵐が吹き荒れる予兆。しかし、クロエはその嵐が来る前に、深く、深く頭を下げた。
「……生意気なことを言って、ごめんなさい。もう二度と言いません」
感情を一切排した、機械のような謝罪。爆発する寸前だった父親は、拍子抜けしたように動きを止めた。珍しく感情を見せた娘だったが、たちまちに屈服した。つまり完全に自分の支配下に収まったということだ。父親は鼻で笑うと満足げに立ち上がった。
「……フン。最初からそう言えばいいんだ。全く、手間をかけさせやがって」
父親はそのまま、酒を煽りに台所へと戻っていった。
一人残されたクロエは、静かに自分の部屋へと戻った。柔らかいベッドではなく冷たい床に座り込み、スマホから流れるサクラの歌声と勇気を奮い立たせるトークに耳を傾ける。
その瞳に宿っていた『怯え』は、もうどこにもなかった。そこにあるのは、凍てつくような冷たさと、暗く鋭い輝き。
(……サクラちゃん。ありがとう。私、頑張るね)
クロエは、画面の中のサクラが笑うたびに、自分の心の一部を切り離して、暗い闇の奥へと閉じ込めていった。もう、この家に救いはない。大人たちは助けてくれない。サクラから貰った勇気を持って、自分で自分を救うしかないのだ。
(待ってて、サクラちゃん。……私が、私自身の力で、この地獄を終わらせてみせるから)
サクラの歌声に耳を傾けながら、クロエは暗闇の中で、静かに牙を研ぎ始めた。少女が『怪物』を倒すために自らの冒険を始める。先ほどの謝罪は、その始まりの合図だ。
夜の静寂と、サクラの配信が、自室を支配していた。
クロエは、もはや涙を流してはいなかった。荒れた手の痛みさえ、今は遠い出来事のように感じられる。スマホを手に取り、机へと向かう。画面の中では、朝野サクラが配信の終盤、リスナーへの感謝を伝えていた。
クロエは、おばあちゃんから「いつか本当に困った時に使いなさい」と言われていたお年玉の残高を、すべてキャッシュレス決済にチャージした。最後の、そして唯一の自分だけの財産、一万円。
彼女は迷うことなく、最大級の赤いスーパーチャットを投げる。
【リスナー:クロ】 「サクラちゃん、今日の配信も、今までの歌も全部、私の宝物です。サクラちゃんのおかげで、私は一歩踏み出す勇気をもらえました。本当に、本当に感謝しています。大好きだよ。ずっと応援しています」
サクラの目に、その鮮やかな赤色が飛び込んでくる。
「えっ、クロさん!? 赤スパ……! すごい、ありがとうございます。……えっと、『一歩踏み出す勇気をもらえた』、か。……うん! そう言ってもらえるのが、私にとって一番嬉しいよ」
サクラは一瞬、文面の「潔さ」に、どこかお別れのような、微かな違和感を覚えました。しかし、直前に佐々木さんと出会ったあの公園の記憶が、その懸念を塗り替えました。
(……よかった。私の歌、あの子に届いたんだ。ちゃんと、前を向いてくれたんだ)
サクラは確信に近い安堵を覚え、満面の笑みで答えた。
「クロさん、頑張ってね! 私もずっと、ここで歌ってるから!」
配信は、その熱量を保ったままエンディングへと向かう。いつもの明るいBGMが流れ、画面には桜の花びらが舞うエフェクトが重なった。
クロエは、その画面を愛おしそうになぞった。 もはや、自分はこの春の木漏れ日の中に居続けることはできない。ここから先は、サクラの声も輝きも届かない、暗く冷たい道を歩まなければならないのだから。
配信の最後。画面が暗転する直前、クロエは最後の一打を打ち込んだ。
【クロ:おつさくら。さよなら】
送信ボタンを押し、机の上にスマホをそっと置く。 暗くなった画面には、感情をすべて凍りつかせた、誰も見たこともないほど冷徹なクロエの顔が映った。
「……おやすみなさい、サクラちゃん」
勇気と希望と緊張を抱き、クロエは立ち上がる。自らの手で地獄を終わらせるための、長い夜が始まる。
深夜の静寂は、これから起こる出来事の予兆を感じ取ったのか、鐘のように響くクロエの心臓の音を届けるためか。
クロエの足取りには、もう迷いは無かった。 台所に行くと、母の姿は無かった。クロエは何の抵抗も無く包丁を持ち出す。その重みだけが、今の彼女に『未来』を実感させる唯一の感覚。 父親を殺し、この地獄を終わらせる。それが、この終わらない冬を終わらせるための、クロエが導き出した最良の答えだった。
冷え切った空気の中、リビングに向かう。 そこには、あれほど恐ろしかった怪物が、酒の匂いを撒き散らしながら、無防備にいびきをかいて眠っている。
(……これで、終わり)
クロエは父親の胸元に跨るようにして、震える両手で包丁を逆手に握り直す。呼吸が早くなる。お願い私の心臓、どうか今だけは静かにして。お父さんに聞こえちゃう。今にも父親が目を覚まし逆襲するかもしれない。 サクラの歌声が、立ち上がる声が、サクランボ達の応援のコメントが、頭の中を高速で駆け巡る。けれどそれはもう彼女を救うためではなく、地獄へと送るための鎮魂歌。(みんな、見ていて。わたしの、最初で最後の大冒険…)
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