第17話 頂点の神々
「え・・・・・・?じゃ、じゃあまさか・・・・」
「そのまさかだよ、神威くん」
「あ、アス姉!?」
俺を後ろに引っ張ってきたのは日本神話最高神である
今ここに各神話の最高神七柱が集った。俺はここ十年間の間に揃うことが時々あったから慣れたけど・・・・・・他の皆は最高神が全員揃ったことに驚いているのか口を開けてポカンとしている。比較的ルトがマシといった感じだ。
「で、アス姉達?何が目的でここに来たの?」
「そ、そうだよ!?どうして最高神がここに・・・・?」
俺がアス姉達に聞くと、いち早く復帰したアーシャ先輩も隣にいたオーさんに突っかかっていく。オーさんはそんな先輩のことを宥めながら言い始める。
「なに、神威が全神話の愛し子を集めると言ったからこちらも行こうということになっただけだ」
「サプライズ成功じゃな」
どこからか取り出したのかラー姉がサプライズ成功というプラカードを掲げてそう言った。
「それもあるんじゃが、一応この時の予言を皆に伝えておこうというのもあるんじゃがの」
「この前と言うと・・・・ゼロ先輩とアーシャ先輩が来た時の?」
「そうじゃの」
「え?あの予言をですか?」
「そうじゃ。だから・・・・・・ゼロ伝えるのじゃ」
爺ちゃんは念の為といった風に言ってきた。この前の予言となると、これから警戒せよってやつかな。ゼロ先輩が爺ちゃんに聞き直した。この時の予言でいいのかと。爺ちゃんはそれに対し頷きながらいった。ゼロ先輩は渋々といった様子でこちらに顔を向けてくる。俺とアーシャ先輩以外は、やはりなんの事だか分かっていない状態である。そのため首を傾げている。
「みんなはギリシャ神話の神託については分かる?」
「えっと・・・・デルフォイの神託・・・・でしたよね?」
「そうだね」
ミーシア先輩が記憶を掘り起こすようにして、答えていたため少し言葉の感覚が空いた。しかし、その掘り出した記憶はあっている。そのため、ゼロ先輩は頷き肯定する。
「これは僕とアーシャがこちらの神威に会った時に出た予言だよ。あまり最初の方は気にしなくていいから『満月の夜 全神の
「最初は既に過ぎてるから問題無いとして・・・・・・。絆を深めるってのは今のこの状況。そして、これから先に苦難が待っているのいうわけか」
「そのまま言葉の意味通りだとそうなるね!」
ゼロ先輩が先に前置きをしてから皆を見据えて、この前の予言を言った。それを聞いたアリャン先輩が整理していくように声を上げた。それに対してルーシャが肯定のような言葉を返した。
「苦難・・・・とはどんなことがあるんでしょうか・・・・」
「それこそ全員で協力してようやく倒せるくらいの強い怪物とか?」
「え?でもでも、それだけで苦難といえるかな?」
「そうだね・・・・。苦難といえば苦難になるだろうけど・・・・警戒するほどかって言われたら正直そこまでじゃないよね」
俺達はお互いに意見を出してはう〜んと頭をうならせている。せめてヒントになるようなものがあればいいんだけど・・・・。
「それだと、何かこれじゃないって感じがするからなぁ」
「そうですね・・・・。それに繋がっていて、ヒントになりそうなのは神話くらいですかね?後は予言から読み取れることで何かあればいいんですけど・・・・。」
「『全神話の絆を深める始まり』これってやっぱりここの皆で協力するって意味になると思うんだよね」
「それはそうだね。じゃないと全神話の絆が深まることは基本ないだろうしね」
ミーシア先輩も俺と同じことを考えていたのかヒントを探していた。ミーシア先輩も神話というところに目をつけたのか、そのことを呟いた。それに対してルトは予言の一節を取り上げて自分の解釈を伝えた。そこに関しては皆同じことを思っていたのか全員が頷いていた。
「『神の寵愛を受けし子らよ』は私達というのであってますわよね?そう捉えると『苦難の始まり』と『警戒せよ』ですわね」
「他にいないからそうだろうね。やっぱり僕は、さっきミーシアが言った神話ってのがヒントになると思うんだけどみんなはどう思う?」
ゼロ先輩にそう聞かれると皆、口々に納得や理解できるというような声をあげた。
「神話がヒントになるのなら今、知られている神話を私達がしたりするんだとルーは思うんだけど皆はどう?」
ルーシャがまるで核心を突いたような発言をした。それを聞いて俺達は一瞬目を見開き、ルーシャのことを見た。
「確かにそこは盲点でしたね」
「確かに怪物だったとしても基本的に復活するからそんなことがあってもなんらおかしくはないのか」
「各神話で昔にあったこと何かが現代でも起こる・・・・」
「それこそ神や神に近い立場の怪物が出てきたら世界各地で異常気象が起こっても不思議じゃない・・・・!」
俺達はルーシャの言葉を聞いて口々に呟いていく。そうしてどんどん予言された可能性が高いであろうことに詰めていく。
「今までの傾向的に異常気象が起こるくらいの怪物になると神話を知らなくても聞いたことがある程の有名な神話である可能性が高い・・・・!」
「それが七神話あると考えたら辛いけどね!」
「ルー、それは思っても言わない方が良かったわよ」
ルトが今までの怪物の傾向からそう言った。確かに今まで俺とルトで異常気象を起こしていた怪物を倒してきたが大抵は有名な怪物だったからだ。
「まぁ、それはいずれ分かるだろうし今はもうやめておこうぜ」
「そうだね。ところでオーディン様達はこの予言だけなんですか?それだけでわざわざ最高神全員で押しかけたんですか?」
「まぁ正直それだけだね。後は全員がここに来たのならばルト以外もここに来れるようにするためだね。それこそいつでも」
俺はアト兄の言葉を聞いて困惑の声をあげた。
「えぇ・・・・ここ創った理由ってもしやそれ?あの言葉って建前?」
「ごめんね、神威くん。唯一ここに来れてたのが当時は神威くんと親しかったルトくんしかダメだったから・・・・」
「分かったよ」
俺は、そういうことなら仕方ないと割り切ろうとする。俺が心の中で割り切っている間に最高神が自分達の愛し子のところに行ってはここに来れるようにしている。といえども頭の上に手を掲げて脳内に流れるように言葉を送るだけで済むのだが。俺とルト、アト兄は離れてその様子を見ている。少し待つだけですぐに終わった。
「これで全員がこの神界にいつでも来れるようになったからな」
シヴァ兄が下に指を指して言った。
「それじゃあ出来るだけ早く予定表作ります。今日はもう解散にしていいですか?」
俺がそう聞くと全員が頷いた。
「それじゃあ、お疲れ様でした」
そう締めくくり本日の波乱な神界会議を終わらせた。
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