第16話 神界会議
アリャン先輩に勘違いされて、襲われた日からだいだい1ヶ月以上が経った。1ヶ月以上も経ち、俺達五年生は生徒会、風紀委員にも慣れてきた頃合い。俺はそれらを行っている間、全員に連絡をとり日程を確かめて、調整していた。中々全員が一斉に集まるタイミングが無くて先に、先に伸ばしているうちに1ヶ月以上も経ってしまった。全員の日程があったため、ようやく全員に周知させて神界に集まるように伝えた。
されども、皆には各神界に入ってもらって俺が神界の家に招くといった形だが。念の為に、各神話の最高神にも全員の顔合わせをするという旨を伝えた。その際にシヴァ兄さんには少しお話しをしたけど。最高神達からは好意的な反応をもらえたから良かったけど何か嫌な予感ではないけど、変な予感がする。まぁ、気のせいだとは思うけど。
集合日は今月の第三週の土日。既にその日になっているので先に俺とルトが一緒にあの家に訪れた。詳しくいえば、この家があるのはどの神話の管轄でないからどの神でも訪れることが出来る。だからこの前にはアス姉、アト兄、爺ちゃん、婆ちゃんが来れた訳だ。
「それじゃあ僕は適当に団欒出来るように準備してくるよ。神威はルー達を呼んであげて」
「悪い、頼む」
「はいはい。それじゃあ後でね」
ルトはそういって奥に消えていった。
・・・・ん?ルトってルーシャのことを愛称で呼んでたか?まぁ、気にすることじゃないか・・・。
俺は家の外に出て、魔法の力を使う。そして各神界にいる皆に今から呼ぶというのを伝えてからここに通づる六つの扉を創り上げる。その扉には普通の扉と違い、隅々まで神々しさが滲み出ている。そして、扉に書かれてある絵柄は七神話が分かるような絵がかいてある。
日本・・・
インド・・・半分にされて、左半分は世紀末のような絵で、右半分はそれが新たに創造された絵。
エジプト・・・荒れていた時のエジプト神界の
ケルト・・・自然を連想させるような絵。
北欧・・・終末戦争時であろう絵
ギリシャ・・・雷が落ち、風が吹き荒れているような絵。
マヤ・アステカ・・・農業を連想させるような絵。
というような感じだ。先程まで扉が纏っていた白色のオーラに色が付いた。俺はそれを確認して各神界に繋がったと理解した。ちなみに、日本神界だと黄色に近いオレンジ。インド神界だと黄土。エジプト神界だとオレンジ。ケルト神界は緑。北欧神界は青。ギリシャ神界は金色。と、こうなっている。
その後、全ての扉が一際大きな光を放ちゆっくりと開かれ始めた。まず、ギリシャと北欧の扉が同時に開きゼロ先輩とアーシャ先輩がやってきた。
「へぇー・・・・他の扉はこうなってるんだね」
「ここは・・・・いろんな神気が混じってる感じがするね・・・・・・」
「分かりますか。そうですよ。ここって色んな神が訪れますから」
「道理で・・・」
やってきたアーシャ先輩は他の扉を見て感嘆の声をあげた。ゼロ先輩はここの力の混ざり合いを肌で感じてるみたい。俺がそれに返していると別の扉が開き始めた。次はインドとケルトが開き始めた。六年の二人だ。
「ゼロさん!?」
「あー!?アー姉もそうなんですか!?」
入ってきた二人は先にいたゼロ先輩とアーシャ先輩を見てとても驚いてる。ある意味サプライズ成功かな?先輩達も少し驚いてるみたいだし。
「それはこっちのセリフだよ!二人もそうだったの!?」
「神威、どういうことかな?」
「ドッキリ成功ということで流してくれませんかね?」
「神威君、後でお話し、しようね?」
「・・・・・・はい・・・・」
アーシャ先輩が二人に聞いてる間にゼロ先輩に尋ねられた。俺はいたずらっ子のような笑みで答えたが、アーシャ先輩の圧に押し負けた。そんな事をしているうちに残り二つの扉も開かれ始めた。最後は最高神が太陽神の二ヶ国だ。
「ごめんなさい!準備に手間取ってました!」
「私が最後ですわね・・・・。皆さん、お待たせしました」
「いや、僕達もさっき来たところだから問題ない」
「ありがとうございます。ところで神威、ルイスさんはどこへ?」
「俺と一緒に先に来ては準備してもらってる」
「分かりましたわ」
俺と鳳凰の会話に先輩達は首を傾げていたが唯一関わりがあるルーシャだけが納得したように頷いていた。俺はそんな皆を連れて家に向かった。
俺は皆を誘導して家に迎え入れた。そして、リビングに向かえば既に茶菓子などを用意して待っていたルトがいた。
「助かった」
「ううん、大丈夫だよ。皆もどうぞ席についてください。まぁ、日本家屋で申し訳ないんですけど」
「いえ、それはいいんですが・・・・彼も?」
「はい。彼もある神話の愛し子です」
俺がそう答えて、もう一度席に着いてもいいと促すと皆徐々に座ってくれた。
その後、集めた俺が先陣をきって話し始める。
「まぁ、お察しの通り全員が各神話の愛し子です。唯一例外な俺もいるけどそこは置いといて。一旦、念の為確認も含めて自己紹介していきましょう。とりあえず、名前と神話と扱う武器を」
俺がそう言うと全員の間にそういえばといった雰囲気が流れた。そのため、俺が初めに名前と神話、武器を扱うかを言い始めた。すると、それに連なって一番下の俺達五年生から順に公開していった。
まとめると・・・・
ゼロ先輩・・・ギリシャ神話、主武器は槍。
アーシャ先輩・・・北欧神話、主武器は魔法。
アリャン先輩・・・インド神話、主武器は槍と短剣。
ミーシア先輩・・・ケルト神話、主武器は短剣。
ルーシャ・・・エジプト神話、主武器は魔術。
鳳凰・・・日本神話、主武器は弓。
ルト・・・マヤ・アステカ神話、主武器は西洋剣。
俺・・・全神話、主武器は霊剣の刀。
となっていた。後衛三人、前衛五人のアンバランスのようなそうじゃないようなといった偏りだった。
「どうします?結構、頻繁に怪物が来てますけどローテーションして週替わりで倒していく?」
「う〜ん・・・・まぁ、それが一番無難なんだろうね。基本的に二人一組で一週間変わりに」
「そうですね。そして全体的に同じ人と連続になることがないように調整するといった具合ですね」
「そうだね!それなら皆の特徴とか戦い方とか知れるからね!」
俺が今の現状の再認識とその対処について案を出すとアーシャ先輩とミーシア先輩が引き継ぐようにして言った。先の自己紹介により多少気が緩まったのか普通に話してくれるようになっている。
「なら、俺が日程の調整をしましょうか。一応、ここにいる全員の連絡先は持っていますし」
「そうだね。そうしよっか。ついでにこの際だし、この皆でグループチャット作っておかない?それなら神威君も周知させるの簡単でしょ?」
アーシャ先輩の言葉に俺は頷き返した。そしたら先輩は皆に尋ねてあった方が良いと満場一致で言われたため俺はスマホを取り出してグループチャットを作った。
「それじゃあここで色々と情報共有していきましょう。それこそ・・・・神託に関しては特に」
「だな。そうすれば誰が行く必要があるのかということが分かるしな」
「そうですわね。
天鈴のその言葉を皮切りに一通り話したいことは終えた。これからは基本自由にしてもらうつもりだ。各自交流をするのも良し、帰ってもよしといったふうに。
「それじゃあ後は自由にしましょうか。適当に交流を深めるなりなんなりと」
「そうしよっか。皆はどうするつもり?」
「アリャン先輩、この前の続きじゃないけど・・・模擬戦しません?前はとめられて不完全燃焼なんですよ」
ゼロ先輩が皆にそう言うと同時に俺はアリャン先輩に突っかかった。俺は前回防戦一方だったのもあって不完全燃焼だから。すると、アリャン先輩は口角を上げて言ってきた。
「いいぜ。俺もあれは物足りなかったんだ」
「それじゃあ表に行きましょう」
俺とアリャン先輩は立ち上がって外に向かうために玄関に歩き出した。
「・・・・・・え?」
すると、後ろから全員の戸惑った声が聞こえた。でも、俺達はそんなことはお構い無しに出入口に向かっていく。俺が襖に手をかけようとした瞬間、俺は後ろに倒された。
「え!?」
俺は驚いた。だって、あの中に俺達を止めていくような人物はいないはずだからだ。それこそ、あったとしても女子陣くらいだろうけど、声的にまだ後ろにいたはずだし走ってきていた音はしなかった。
俺はそのまま後ろに倒れるが、その前に誰かに抱きしめられた。俺は誰がっ・・・!って言おうと思い抜けようとしたら後ろにいた皆が驚きの声をあげた。
俺からはなにを言ってるかは聞き取れなかったが、近くにいたアリャン先輩の声は聞こえた。曰く・・・・
「シヴァ様!?」
と。
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