第2話 ナツノオワリ2

 宙に浮きながら青い空をみた。

 白い夏の雲が美しいと思った。


 神経は激痛を伝えてくる。

 感覚は研ぎ澄まされ集まる野次馬の足音まで拾う。

 感性は空に吸い込まれていくような「美」を感じている。


 全部バラバラに働いていた。

 追突されて壊れたのだろう。


 手術室に運ばれて最初に感じたのは、あ、涼しい。

 気持ちいい、だった。


 地獄のような痛みと、涼感の快適さが両立しているのが不思議だった。


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