ガチャ運ゼロの俺が異世界転生したら、確定演出が見えるようになった件 〜ハズレ枠の「召喚士」が、確率操作でSSR美少女たちを無限回収して最強ハーレムを築きます〜
第25章:魔公爵はニート希望? そして目指すは「神の住む島」
第25章:魔公爵はニート希望? そして目指すは「神の住む島」
バベルの塔から帰還した俺たちを迎えたのは、いつも通りの豪邸と、いつも以上に騒がしい日常だった。
「……ふーん。まあまあね。私の居城(パンデモニウム)には及ばないけれど、犬小屋にしては上等だわ」
リビングのソファを独占し、ふんぞり返っているのは、新メンバーの魔公爵リリスだ。 彼女はバベルで着ていたゴシックドレスを脱ぎ捨て、なぜか俺のYシャツ(サイズが合わずブカブカ)一枚という、極めて扇情的な格好でくつろいでいる。
「おい、新入り。そこはマスターの席だぞ。あと服を着ろ、教育に悪い」 シルヴィアが顔を赤くして注意するが、リリスは「あー、聞こえなーい」と耳を塞ぐ。
「警告。個体名リリス。貴方のステータスは『居候』です。家賃分の労働、もしくは魔力供給を要求します」 アリスが冷ややかにモップを構える。
「あら、たかがメイド風情が魔公爵に指図するの? 鉄屑(スクラップ)にしてあげてもよくてよ?」 リリスの影が鎌首をもたげる。
「上等です。貴方のその生意気な口を、漂白剤で洗浄します」 アリスの目が赤く点滅する。
一触即発。 リビングが戦場になる確率――98%。
「……お前ら、いい加減にしろ。家が壊れたら修理費は誰が出すんだ」
俺は二人の間に割って入り、バベルで回収した『転移門のパーツ』をテーブルに置いた。 ゴトリ、と重い音が響く。 複雑な幾何学模様が刻まれた、古代金属の円盤だ。
「喧嘩してる場合じゃないぞ。リリス、約束通り『世界の中心』への行き方を教えてもらおうか」
俺の言葉に、リリスはつまらなそうに影を引っ込め、欠伸をした。
「……せっかちな男ね。いいわよ」
彼女は指先で空中に地図を描いた。 大陸の地図。その遥か上空、雲の上に浮かぶ一つの「島」を指差す。
「ここよ。『天空浮遊島・エデン』。旧文明の生き残り……今の世界を管理している『運営神(アドミニストレーター)』たちの住処だわ」
「エデン……」 ルナが眼鏡を光らせて食いつく。 「伝説上の場所だね。あらゆる古代技術の粋が集められた、神々の楽園。……勇者システムを管理するホストコンピュータも、そこにあるのか」
「ええ。そこに行ってメインコンソールを破壊すれば、あのふざけた『魔王勇者システム』も停止するはずよ」
リリスは俺を見て、挑発的に微笑んだ。
「でも、問題はどうやって行くかよ。エデンは高度1万メートル。飛竜でも到達できないし、周囲は絶対防御障壁で守られている。……正面突破は不可能よ」
「だから、これがある」 俺はテーブルの上のパーツ――『古代転移門(ゲート)』の制御ユニットを叩いた。
「こいつを使えば、エデン内部へ座標を繋いでワープできるはずだ。……ルナ、修理は可能か?」
ルナは円盤を解析し、難しい顔で唸った。
「……構造自体は理解できる。私がプログラムを再構築すれば、起動は可能だ。……ただ、問題は『エネルギー』だ」
ルナは俺を見た。
「このゲートを起動して、エデンの障壁を貫通させるには、国家の全電力を一瞬で消費するほどの魔力が必要だ。機神竜の動力炉を使っても足りないよ」
エネルギー不足。 現代でも異世界でも、プロジェクトを阻むのは常にこれだ。 リリスが「ほらね」と言いたげに肩をすくめる。
「諦めたら? 数百年かけて魔力を貯めるなら付き合ってあげるけど」
「……数百年も待てるか。俺は今すぐ行きたいんだ」
俺は立ち上がり、部屋の中を歩き回った。 エネルギー保存の法則。無から有は生まれない。 だが、俺には『ガチャ』がある。そして『確率操作』がある。
俺の脳内で、ある仮説(トンデモ理論)が閃いた。
「……なぁ、ルナ。ポムの胃袋を覚えているか?」 「え? ああ、食べた物質をロスなくエネルギーに変換する機関だろ?」
「そうだ。そして俺のガチャからは、魔力を回復する『ポーション』や『魔石』が無尽蔵に出る」
俺はホワイトボードに図式を書いた。
俺がCP(因果ポイント)を使ってガチャを回す。
出た魔石やポーションを、ポムに食わせる。
ポムがそれを超高効率で魔力エネルギーに変換し、吐き出す。
そのエネルギーをゲートに注入する。
……ここで、俺の『確率操作』を噛ませる。
「通常、エネルギー変換にはロスが生じる。ガチャを回すコスト(CP)の方が高くなるはずだ。……だが、もし俺がガチャで**『大当たり(SSR魔石)』**を引き続けたら?」
ルナが目を見開いた。
「……! そうか! SSR魔石のエネルギー量は、ガチャ1回分のコストを遥かに上回る! 君が確率操作で『当たり』だけを引き続ければ……!」
「**『エネルギー増殖炉』**の完成だ」
永久機関ではないが、実質的な無限エネルギー供給システム。 確率のバグを利用した、錬金術(チート)だ。
「ははっ……! 狂ってるね、君は!」 ルナが興奮して震え出した。 「熱力学の法則への冒涜だ! 最高だよ!」
「ちょ、ちょっと待って! 私、ただの電池扱いは嫌なのじゃ!?」 ポムが抗議するが、シルヴィアが「高級肉も混ぜてやるから」と宥めている。
俺はリリスに向き直った。
「どうだ、元・魔王候補。これなら文句はないだろ?」
リリスは呆気にとられていたが、やがて腹を抱えて笑い出した。
「あはははっ! 傑作だわ! 神様も、まさか自分の作ったシステム(確率)で寝首をかかれるとは思ってないでしょうね!」
彼女は立ち上がり、俺のYシャツの裾を翻した。
「いいわ、認めてあげる。貴方なら、本当に神すら殺せるかもしれない。……さあ、始めましょうか。世界最後の大博打(ギャンブル)を!」
こうして、俺たちの目標は定まった。 決戦の地は、天空浮遊島エデン。 敵は、この世界を管理する神々。
準備期間は3日。 俺たちは、最強の布陣で「運営」に殴り込みをかける。
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