概要
VTuberに「死」は存在しない。
わたしが右に動けば、画面のなかの少女も右に動いた。左に動けば、少女も左に動いた。口を開けると、少女もわずかに口を開ける。そのまま口をぱくぱくしてみたら、少女も同じく口をぱくぱくした。鏡のよう、と言えば鏡のようだけれど、あっけにとられているわたしの内心に反して、少女は悠然と微笑んでいた。
少女の髪は白く、しかし毛先に進むにつれて筆先に色が乗るように青みがかっていた。時折ぱちぱちと瞬きする両目は現実にはありえないほど大きく、夕日を浴びた水面のような金色にきらきら輝いていた。水兵を思わせるセーラー襟が、身体が傾くのにあわせてすこし揺れた。
奇妙だ。わたしは画面のなかの少女と目が合っている。その金色の瞳で彼女は、わたしをじっと見つめている。それがわたしの実感だった。あるいは見つめているだけで
少女の髪は白く、しかし毛先に進むにつれて筆先に色が乗るように青みがかっていた。時折ぱちぱちと瞬きする両目は現実にはありえないほど大きく、夕日を浴びた水面のような金色にきらきら輝いていた。水兵を思わせるセーラー襟が、身体が傾くのにあわせてすこし揺れた。
奇妙だ。わたしは画面のなかの少女と目が合っている。その金色の瞳で彼女は、わたしをじっと見つめている。それがわたしの実感だった。あるいは見つめているだけで
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